ニュース
2015年04月10日
かぜ薬など市販薬にも副作用 死亡が15件、消費者庁が注意喚起
- キーワード
- 医薬品/インスリン

医薬品の副作用は必ず起こるものではないが、死亡に至るまたは後遺症が残る副作用が、まれに起こる場合がある。しかし、その副作用症状についてはまだ多くは知られておらず、副作用の発見が遅くなるおそれがある。
「一般用医薬品のインターネット販売が解禁され、薬が簡単に購入できるようになっている。医薬品には副作用を起こすリスクがあることに注意してほしい」と、消費者庁は注意を呼びかけている。
副作用例は、厚生労働省所管の「医薬品医療機器総合機構」(PMDA)による副作用の症例数の集計をもとにしたもので、死亡例15件のほか後遺症が生じた例も15件あった。
症例数でもっとも多いのが総合感冒薬(風邪薬)の400件(死亡8、後遺症9)。次いで解熱鎮痛消炎剤の279件(死亡3、後遺症2)。続いて漢方製剤が134件(死亡1)、禁煙補助剤が72件だった。
かぜ薬や鎮咳去たん薬、鼻炎用内服薬などに使用されている「エフェドリン塩酸塩」には、交感神経を刺激することにより気道をひろげ、息苦しさを除き、せきを鎮める作用がある。
一方で、エフェドリン塩酸塩には、グリコーゲンの分解を促し血糖値を上昇させたり、α受容体とβ受容体を刺激し血圧値を上昇させる副作用がある。糖尿病や高血圧の人は、服用するときに注意が必要だ。
発見と治療が早いほど副作用の進行をくいとめられる
副作用の報告のうち、特に症状が重い「スティーブンス・ジョンソン症候群」は、薬剤などに対する免疫反応の異常を契機に発症する自己免疫疾患で、どんな薬を飲んでも起きる可能性はある。
スティーブンス・ジョンソン症候群の初期症状は「高熱」「目の充血等の目の変化」「粘膜の異常」「皮膚の異常」などで、急性期には両目に「急性結膜炎」(結膜の炎症)などが起こりやすい。原因と考えられる医薬品の服用後2週間以内に発症する場合が多く、1ヵ月以上経ってから起こることもある。
また、腎臓の機能が低下する「腎不全」は、総合感冒薬(風邪薬)や解熱鎮痛消炎剤などで起こることがある。
腎臓の大きな役割は、老廃物や余分なナトリウム、塩素、カリウムなどを尿として体の外に排泄すること。腎不全になると、「尿量が少なくなる」「ほとんど尿が出ない」などの症状が出て、老廃物が血液中にたまりやすくなる。症状が重い場合には、人工透析を受けないといけない状態になる。
消費者庁は、市販薬を販売する事業者の団体に対し、消費者に危険性を啓発するよう求めたことも明らかにした。
「治療が早ければ早いほど進行をくいとめられるので、薬を飲んだにもかかわらず熱が高くなったり粘膜に症状が出たりした場合は、早く医療機関を受診することが必要です」と注意を呼びかけている。
受付時間:月曜日~金曜日(祝日・年末年始を除く)午前9時~午後5時
電話番号:03-3506-9457
医薬品/インスリンの関連記事
- 世界初の週1回投与の持効型溶解インスリン製剤 注射回数を減らし糖尿病患者の負担を軽減
- インスリン注射の「飲み薬化」を目指すプロジェクトが進行中!ファルストマと慶応大学の共同研究による挑戦[PR]
- 水を飲むと糖尿病や肥満が改善 水を飲む習慣は健康的 高カロリーの飲みものを水に置き換え
- 【1型糖尿病の最新情報】幹細胞由来の膵島細胞を移植する治療法の開発 危険な低血糖を防ぐ新しい方法も
- 糖尿病の治療薬であるGLP-1受容体作動薬が腎臓病のリスクを大幅に低下 認知症も減少
- JADEC(日本糖尿病協会)の活動 「さかえ」がWebページで閲覧できるなど「最新のお知らせ」からご紹介
- 【世界糖尿病デー】インスリン治療を続けて50年以上 受賞者を発表 丸の内では啓発イベントも
- 【インフルエンザ流行に備えて】糖尿病の人は予防のために「ワクチン接種」を受けることを推奨
- 糖尿病治療薬のメトホルミンが新型コロナの後遺症リスクを軽減 発症や死亡のリスクが21%減少
- 【1型糖尿病の最新情報】iPS細胞から作った膵島細胞を移植 日本でも治験を開始 海外には成功例も