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2014年09月23日
結核と糖尿病の合併が増加 「結核は昔の病気ではない」と警告
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- 糖尿病合併症
結核の予防策は良好な血糖コントロール
結核菌が体内に潜んでいる人が、体の抵抗力が落ちると、潜んでいた菌が活動を始め結核を発病する。
高齢者では、せきやたんなどの典型的な症状があらわれないケースも多い。微熱や体重減少、食欲減退も結核の兆候だ。発見の遅れは、重症化や感染の拡大につながる。
予防の基本は、血糖コントロールを改善し、免疫力を高めておくことだ。それに加えて、できるだけ健康的な生活を維持し、細菌に対する抵抗力をつけておくと効果的だ。
健康的な生活とは、栄養バランスの良い食事をとることと。体をよく動かすこと。運動により血流がよくなると、細胞の修復機能が高まり、抵抗力が強くなる。
加えて、咳や痰が2週間以上続く、倦怠感が続く、急にやせ衰えるなど、結核の初期症状が現れたら、早めに医療機関で受診することが重要となる。
The Lancet Diabetes & Endocrinology: Global epidemic of diabetes threatens to jeopardise further progress in tuberculosis control(The Lancet 2014年9月2日)
Tuberculosis and diabetes(The Lancet 2014年9月2日)
Tuberculosis and diabetes(The Lancet 2014年9月2日)
[ Terahata ]
日本医療・健康情報研究所
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