ニュース
2014年09月23日
体重を減らす確実な方法 今日から始められる簡単な2つの対策
- キーワード
- 食事療法

減量のためのダイエットに取り組む人は多いが、一時的に体重が減ってもまた元の体重に戻ってしまう「リバウンド」に悩まされることがしばしばある。「ダイエットを始める前に、適正な体重を維持する方法を知っておくと、減量後のリバウンドを防ぐことができます」と、研究者はアドバイスをしている。
バーミンガム大学の保健ポピュレーション科学部のクレア マディガン氏らは、3ヵ月の減量プログラムに参加し、4~5kgの減量に成功した男女3,768人を対象に研究を行った。
参加者を、体重計で自分の体重をはかるグループ(介入群、3,290人)と、体重をはからないグループ(対照群、478人)に分け比較した。(1)のグループは、体重計で自分の体重を、できるだけ多い回数、少なくとも週に1回はかり、週に2回の電話による体重コントロールについてのアドバイスを受けた。
3ヵ月後、体重をはからなかったった対照群では、平均して体重が1.83kg増えたが、体重をはかったグループでは体重の増加は1.23kgにとどまった。つまり、体重をはかることで、リバウンドによる体重増加を0.6kg減らせるという結果になった。
「体重をコントロールするために必要なのは、体重をはかることと、食事と運動の内容など記録することです。長く記録を続けていくことで、食事や運動の内容が体重の増減とどう関係しているかが分かり、体重を減らすためにはどのような生活をしたらよいかがみえてきます」と、マディガン氏は説明する。
体重の記録をつけることで、「昼食べすぎたから夕食を控える」というように、食事の内容や量の調整も可能になる。「リバウンドに悩まされている人は、体重をはかり、食事や運動を調整すると体重コントロールしやすくなります」と指摘している。
研究チームは、健康管理センターで健康診断を受け、冠動脈心疾患や脳卒中の既往がない5万6,865人について、食べる速度についてアンケート調査を行い、メタボリックシンドロームの関連について調査した。
その結果、食べる速度が「普通」の人に比べ、「速い」人ではメタボの割合が、男性で1.61倍、女性で1.27倍に増えることが判明した。一方、「遅い」人では、メタボの割合が男性で0.70倍に、女性で0.74倍に減っていた。
食事療法の関連記事
- 魚を食べている人は糖尿病リスクが少ない 魚は脳の健康にも良い 中年期の食事改善は効果が高い
- 朝食をしっかりとると糖尿病が改善 血糖管理に大きく影響 朝食で「お腹ポッコリ」肥満を予防
- 「超加工食品」の食べすぎは糖尿病リスクを高める 筋肉の質も低下 「自然な食品」はリスクを減らす
- 糖尿病の食事に「ブロッコリー」を活用 アブラナ科の野菜が血糖や血圧を低下 日本でも指定野菜に
- 糖尿病の人はビタミンやミネラルが不足 「食の多様性」が糖尿病リスクを下げる 食事バランスを改善
- 糖尿病の人は脂肪肝にご注意 ストレスはリスクを高める 緑茶を飲むと脂肪肝が減少
- 「玄米」で糖尿病を改善 食事では「低GI食品」を活用 血糖値を上げにくい新しい米を開発
- ウォーキングなどの運動は糖尿病の人に良い 運動で食欲も抑えられる 認知症の予防にもつながる
- アルコールの飲みすぎは危険 糖尿病・高血圧・肥満のある人は肝臓病リスクが2.4倍に上昇 飲酒により糖尿病リスクが上昇
- 【Web講演を公開】2月は「全国生活習慣病予防月間」
今年のテーマは「少酒~からだにやさしいお酒のたしなみ方」