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2014年06月02日

糖尿病経口薬の併用療法は10年で大きく変化 SU薬単独療法は減少

糖尿病データマネジメント研究会
 糖尿病治療の基本は、食事療法や運動療法などライフスタイルへの介入だが、一方で、経口血糖降下薬やインスリンによる薬物療法の役割も大きい。この薬物療法の流れが今、大きく変わりつつある。

 糖尿病データマネジメント研究会(JDDM)の2002〜2011年の多施設臨床研究のデータをもとにした、経口血糖降下薬の併用療法と血糖コントロールの関連について最新の知見が、「Journal of Diabetes Investigation」オンライン版に2013年12月1日付で発表された。より良い血糖コントロールを達成するために、経口血糖降下薬の処方トレンドは10年間で、SU薬の単独療法から併用療法に切り替わったことが明らかなった。

 研究は、大石まり子氏(大石内科クリニック)が、山勝也氏(川井クリニック)、奥口文宣氏(奥口内科クリニック)、杉本英克氏(杉本クリニック)、金塚 東氏(千葉中央メディカルセンター)、柏木厚典氏(滋賀医科大学附属病院)らと共同で行った。

 JDDMは、データベースソフトであるCoDiC(Computarized Diabetes Care)を共有して、多施設での共同研究を行っている。CoDiCを導入している施設は約100、データベースに入力された患者数は7万例以上に上り、年々増加している。また、日本糖尿病学会でのCoDiC関連の演題も毎年着実に増えている。

SU薬とBG薬の併用療法が増加 3剤併用と4剤併用が増加
 研究グループは、24施設で登録された2型糖尿病患者のデータを使って横断調査を行った。登録数は2002年(1万2,529人、年齢62.7±11.1)、2005年(1万7,565人、年齢63.3±11.3)、2008年(1万9,776人、年齢64.0±11.5)、2011年(2万2,961人、年齢65.2±11.6)。

 経口血糖降下薬にはスルホニル尿素(SU)薬、DPP-4阻害薬、グリニド、α-GI、ビグアナイド薬(BG)、チアゾリジン薬、の6種類がある(2014年4月にSGLT-2阻害剤が上市され7種類になった)。

 最初に単独投与で良いコントロールを得られた患者でも次第に血糖値は上昇し、経口血糖降下薬の併用療法やインスリンへの変更あるいは併用が必要となるケースが多い。作用機序の異なる血糖降下薬の併用によって、血糖改善効果を得られることが確認されたが、処方トレンドは大きく変化したことが明らかになった。

記事全文は...糖尿病リソースガイドをご覧ください

糖尿病データマネジメント研究会

[ Terahata ]
日本医療・健康情報研究所

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