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2014年01月08日
「ごはんを主食とした和食」は食事療法に適している 食育健康サミット
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ごはんを主食とする和食(日本型食事)は、主食、主菜、副菜を揃えることで必要な栄養素を摂取しやすく、主食を調整することでエネルギー必要量を調整しやすいというメリットがある。心筋梗塞などの発症を下げる効果のある魚や大豆製品を食材としている点も大きい
一方で、欧米型の食事スタイルでは、単純糖質や飽和脂肪酸を過剰に摂取してしまう傾向があり、カロリーが多いわりに必須栄養素が不足しがちになる。そのため、エネルギー必要量が充足しても栄養素が不足したり、逆に栄養素が充足してもカロリー摂取量が過多となる事態が起こりがちだ。
これに対し、飽和脂肪酸や単純糖質の少ない食事を摂取すると、カロリー必要量より10〜15%程度少ないエネルギー量で必須栄養素を充足できる。栄養素とカロリーのバランスからみて、和食は自由度の高い食事スタイルだといえる。
1960年台に比較して、現在の日本人の総エネルキー摂取量は低下し、炭水化物の摂取比率も低下している一方で、動物性脂質の摂取比率は増加している。このことが、身体活動の減少とともに、内臓脂肪型肥満の増加をきたし、2型糖尿病の疾患構造に変化をもたらしている。
沖縄県は以前は、世界有数の長寿地域として知られ、現在も"百寿"に達する健康長寿の老人が多く暮らしている。健康長寿をもたらす沖縄の生活スタイルは、(1)白米摂取を少なくする、(2)脂質の多い肉の摂取を少なくする、(3)腹八分目を心がける、(4)運動を習慣的に行う、というものだった。
しかし、沖縄の健康的な生活スタイルは急速に失われ、沖縄男性の3人に1人がメタボリックシンドロームという状態になり、"沖縄クライシス"と呼ばれるようになった。その要因のひとつは食習慣の急激な変化だ。
米国型食文化の流入により、沖縄県民は戦前のスローライフから、いっきに高脂肪・高カロリーの環境にさらされた。戦後の沖縄県民の脂質エネルギー摂取比率は常に全国平均を上回り、2型糖尿病、肥満症、心血管疾患の発症リスクは高まっている。
次は...炭水化物制限ダイエットの効果・安全性は確認されていない
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