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2013年11月15日

世界糖尿病デー 世界の糖尿病人口は3億8200万人に増加

 「特に途上国では、糖尿病有病者の半数が自分が糖尿病であることを知りません。このことは糖尿病合併症の発症が増え、死亡率が上昇することを意味しています。世界糖尿病デーには、糖尿病はコントロールできる病気であり、合併症を予防できることを世界規模で呼びかけています」とIDF理事長のマイケル ハースト氏は述べている。

 世界保健機関(WHO)は、不健康な食事や運動不足、喫煙、過度の飲酒などの原因が共通しており、生活習慣の改善により予防可能な疾患をまとめて「非感染性疾患(NCD)」と位置付けている。心血管疾患、がん、糖尿病、慢性呼吸器疾患などが主なNCDだ。

 2013年5月にジュネーブで開催された第66回WHO総会では、NCDの予防と管理のための新たな行動計画(2013〜2020年)が、満場一致で採択された。具体的な目標として、「NCDによる早期の死亡の減少」、「運動不足の解消」、「有害な喫煙や飲酒の抑制」、「必要な医薬品を入手できるように社会整備を進める」などが掲げられている。

 世界糖尿病デーのキャンペーンは毎年11月14日に、国際糖尿病連合(IDF)と加盟組織が主導し、160ヵ国以上の200以上の関連団体により執り行われている。糖尿病の脅威が世界的に拡大しているのを受け、1991年に国際糖尿病連合と世界保健機関(WHO)により制定された。世界糖尿病デーは2007年に国連決議で採択され、正式な国連デーとなった。今年は、5年間のキャンペーン「糖尿病教育と予防」の4年目にあたる。

IDF Diabetes Atlas

[ Terahata ]
日本医療・健康情報研究所

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