ニュース
2013年10月21日
11月14日は世界糖尿病デー 糖尿病に対し一歩を踏み出そう
世界中で一斉に血糖自己測定、一斉に運動
現在、世界糖尿病デーに合わせて、糖尿病ネットワークの対策を啓発するためのキャンペーン「ビックブルーテスト(Big Blue Test)」が実施されている。世界中の糖尿病患者や医療スタッフに、インターネットを通じて参加が呼びかけられている。
ビックブルーテストは、世界中で糖尿病患者が一斉に血糖測定を行い、続いて14〜20分間の運動を実施の、その後でもう一度血糖測定を行い、その結果をインターネットを通じて、世界中の人々と共有しようというもの。
運動をすることで、体のブドウ糖や脂肪が使われ血糖が低下する。血糖測定を行うことで、運動の効果をあらためて確かめ、運動の習慣化がもたらす恩恵を世界に向けてアピールしようという狙いがある。
キャンペーンは2009年に、糖尿病ハンズ財団が中心となり始めて実施された。今年は参加者を2万人に増やすことを目指している。2011年には3,916人が参加し、運動によって血糖値が、インスリン治療を行っている患者では平均で35.2mg/dL、インスリン治療を行っていない患者では23.0mg/dL低下したことが確かめられた(Diabetes Care, 36(2), e21, 2013)。
参加者からは「裏庭をぐるりと廻ってくるだけの簡単な運動であっても、やるとやらないとでは大きな差があることが実感できた」などと賞賛の声があがったという。
ビックブルーテストは、無料のスマートフォン向けアプリも配信されているので、いつでもどこでも参加できる。
国際糖尿病連合(IDF)
世界糖尿病デー実行委員会
[ Terahata ]
日本医療・健康情報研究所
おすすめニュースの関連記事
- 【座談会】先生たちのSAP体験談2 インスリンポンプの新機能を使って
- 糖尿病のインスリン療法(BOT)で注射量の調整を自分で行うことに不安を感じている人は半数 ネットワークアンケートより
- インフルエンザを防ぐ最善の方法は「ワクチン接種」を受けること 糖尿病のある人はとくに重要
- 糖尿病とともに生きる 糖尿病は人生の妨げにならない WHOの「グローバル糖尿病コンパクト」
- 糖尿病の人の足を守るために 気づかず進行する「足の動脈硬化(LEAD)」にご注意 日本初の研究を開始
- 糖質量からお店や商品が探せるアプリ「ドコカボ」〜開発者の赤坂さん夫妻に聞く[PR]
- 【座談会】先生たちのSAP体験談 ~ご自身のこと、患者さんのこと~
- 糖尿病が「治る」病気に? 100⼈に1⼈は⾎糖値が正常化し薬が不要に こんな人が「寛解」しやすい
- 【新型コロナ】糖尿病の人はワクチンの追加接種が必要 ワクチンはもっとも安全で効果的な方法
- 「低炭水化物ダイエット」は植物ベースだと糖尿病に良い 1万人以上を34年調査