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2013年07月11日

熱中症を予防 暑い夏を乗り切るための注意点

キーワード
糖尿病合併症
 各地で蒸し暑い日が続く中、熱中症で病院に運ばれる人も増えている。熱中症は、高温の環境下で発症する障害の総称。気温の上がる夏に起こりやすいが、温度だけでなく湿度も影響する。熱中症の事故は、適切な予防措置を行えば防げる。

 日本で記録的な猛暑となった2010年には5万人以上が、2012年には4万3000人以上が、「熱中症」で緊急搬送された。熱中症に対する警戒は引き続き必要だ。

 熱中症は高温多湿な環境で、体内の水分や塩分のバランスが崩れたり、体温調節機能がうまく働かなくなったりして発症する。体温が上がり、めまいや大量の汗、頭痛、吐き気、食欲不振、体のだるさなどを引き起こす。

 昔は、昼間は暑くても夜は気温が下がっていたが、近年の都市部では、最高気温が30℃以上の「真夏日」や、最低気温が25℃以上の「熱帯夜」が、30年前に比べ、ほぼ2倍に増えている。高い気温が連続する時間が増加しているため、熱中症を起こすリスクは高まっている。

 熱中症にかかりやすいのは高齢者、糖尿病など慢性疾患のある人だ。特に糖尿病の人は、高血糖の状態が続くと、神経障害や皮膚の血流障害が起こりやすいので注意が必要だ。

 暑さによる食欲低下、不眠、冷房のあたりすぎなどにより、生活リズムや自律神経のバランスが崩れ、いわゆる夏バテの状態になると、血糖コントロールも乱れやすくなる。

熱中症を予防するために 基本は「水分補給」をこまめにすること
 もし熱中症かなと思ったら、早めに対処することが重要だ。発汗で血液量が低下すると、発汗、皮膚血流などの体温調節能が低下する。

 「のどが渇く」のは「体内の水分が不足している」というサイン。のどの渇きを感じなくても、1〜2時間に1回は水分をとることが必要だ。汗と尿の量がいつもより少なくなったり、尿の色がいつもより濃くなったら要注意。

 運動中や運動後に必要な水分を摂取するだけでなく、運動の前にも水分補給をこころがけたい。暑くて湿度が高い環境では、喉の渇きを感じてから水分を補給しても間にあわない場合がある。

 食事をきちんととれていれば、日常で必要な塩分を補充できているので、特に塩分をとる必要はないが、運動などで大量に汗をかいたり脱水気味のときには、スポーツドリンクや食塩を少し加えた水で塩分を補給する必要がある。

 夜寝ている間は水分補給をしないので、寝る前や、起きた後にはコップ1杯程度の水分をとるようにしよう。

熱中症を予防するために 暑い屋外を避けて、涼しい室内に移動
 環境省は熱中症予防情報のサイトを開設し「暑さ指数(WBGT)」を公表している。気温や湿度、放射熱をもとに指数化した。指数は「ほぼ安全」から「危険」までの5段階に分かれる。

 「暑さ指数」では、現在の指数に加え予測値も分かるので、出かける際などの参考になる。

 危険な場合は外出をなるべく避け、涼しい室内に移動するよう勧めている。熱中症は、「暑さを避ける」、「部屋を涼しくする」、「休憩をとる」、「水分をとる」、「栄養をとる」で防げる気象災害だ。

 屋外での運動は、気温が35℃以上の「厳重警戒」の場合は中止する。外出時は炎天下を避け、室内では室温の上昇に注意する。

 暑い環境に長時間さらされたり、スポーツや肉体労働などによって、大量の汗をかくと、体内の水分や塩分が不足し、脱水状態になる。水分や塩分を補給しないでいると、汗をかけなくなり、体内の熱を放出できなくなる。

 もし熱中症かなと思ったら、早めに対処することが重要だ。大量の汗をかいたりめまいを感じたりした際は、涼しい場所に移って体を冷やし、水分や塩分を取る。自分で水分・塩分を取れないほど体がだるければ、すぐ医療機関を受診しよう。

暑さ指数 日常生活に関する指針

暑さ指数 運動に関する指針

次は...熱中症を予防するために 室内環境にも注意 外出時の衣服も工夫

[ Terahata ]
日本医療・健康情報研究所

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