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2013年02月20日
低糖質のアルコール飲料は酔いやすい
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- 食事療法

市販されている「低カロリー」のアルコール飲料は、糖質を減らすことでカロリーを下げたものが多い。低カロリーのアルコール飲料を飲んだ客は、通常のアルコール飲料を飲んだ場合よりも酔いがまわっている可能性がある――この研究は、ノーステキサス大学保健科学センターのデニス サムズ氏らによるもので、医学誌「Alcoholism: Clinical & and Experimental Research」に発表された。
「アルコールをソーダ水やジュースなどの清涼飲料で割って飲むと、酔いがまわりにくくなることは、以前から知られていました。アルコールを炭水化物や糖質といっしょに摂取すると、胃の中に長く留まり、血中への吸収は遅くなります」と、サムズ氏は話す。
研究チームは、8人の男性と8人の女性を対象に試験を行った。対象者を2つのグループに分け、片方には低カロリー甘味料を使ったウォッカを飲んでもらい、もう片方には通常のウォッカをジュースで割って飲んでもらった。飲むアルコールの量は同じにした。
血中のアルコール濃度と呼気中のアルコール濃度を調べたところ、低カロリーのウォッカを飲んだグループの方が18%高い値を示した。この状態は、アルコールを飲む終えた後も3時間持続した。
体内に摂取されたアルコールは、胃と小腸で吸収される。消化管内のアルコールは飲酒後1〜2時間でほぼ吸収される。
「アルコールは他の食品と異なり、消化を受けることなく吸収されますが、糖質を抑えた低カロリーのアルコール飲料を飲んだ場合は、アルコールは小腸でより早く吸収され血中に流れ込みます。結果として、酔いがまわりやすく、また酔いが長続きしやすくなるのです」(サムズ氏)
同じ理屈で、空腹時に飲酒をするとアルコールが胃を素通りして小腸に流れ込み、血中濃度が急激に上がり、悪酔いの原因になるという。
反対に、食事やつまみと一緒にゆっくり飲酒すると、アルコールが胃に留まる時間が延びる。そのために吸収が遅くなり、血中濃度も低く抑えられる。
「糖質を抑えたアルコール飲料は、確かに低カロリーであるけれど、アルコール自体にカロリーがあるので、通常のアルコール飲料との差はわずかなものです。むしろ、飲み過ぎや、空腹時に飲まないように注意した方がメリットは多いといえます」と研究者は指摘している。
Diet Soda Mixers Get Us Drunker Than Regular Soda Mixers(ノーステキサス大学 2013年2月7日)
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消費者庁「栄養表示を分かりやすく」 “カロリーハーフ”はどれくらい低減?(糖尿病NET)
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