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2013年02月12日

がんを予防するための7ヵ条 世界対がんデー

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糖尿病合併症
 肥満を解消し運動を習慣化するなど、がんを予防するための健康的な生活習慣を実行すれば、年間150万人の死亡を防げると、2月4日の「世界対がんデー」に、国際対がん連合(UICC)と国際がん研究機関(IARC)が発表した。

 がんが原因で死亡する人の数は全世界で年間760万人に上る。うち400万人は30〜69歳の働き盛りの世代にあたり、がんを予防するための必要な対策を施さないでいると、2025年までに600万人に増加すると予測されている。

 「がんは予防が可能な病気です。かつては死の判決とおそれられていましたが、現在では多くのがんは予防や改善が可能であることが分かってきました。がんについての理解を高めるために行動を起こし、実際的な戦略を立ち上げるべきです」と、IARCのクリストファー ワイルド理事は話す。

 UICC/IARCは、がん予防のための生活改善に関するガイドラインを提案している。がんには絶対的な予防法はなく、誰にでもがんになるリスクはある。しかし、過去に行われた大規模調査から、多くのがんの発生には生活習慣が深く関わっており、それらの生活習慣を変えればがんになる確率を下げられることが分かってきた。

がん予防のためのガイドライン
1. たばこを吸わない
 たばこはどんな種類のものであっても、肺、膀胱、子宮頸、腎臓を含め、さまざまな部位のがんの発症を増やします。がんを予防するための対策のひとつは喫煙しないことです。受動喫煙であっても、がんの発症を増やすことが確かめられています。たばこを吸う人は、効果的な禁煙の方法について医師に相談してください。

2. アルコールを控える
 過度のアルコール摂取は、乳房、結腸、肺、腎臓、肝臓などの部位のがん発症を増やします。摂取するアルコールの量と、習慣的な飲酒の期間に合わせて、がんの発症率は上昇していきます。習慣的に飲酒をする人は、適度な量をこころがけて、飲み過ぎないようにしてください。

2. 健康的な食事
 野菜や果物、全粒粉、豆類など、健康的とされる食品を選んで毎日食べると、がん発症を、確実にとはいえないまでも、かなりの確率で予防できることがさまざまな研究で確かめられています。毎日の食事で、十分な量の野菜や果物をとりましょう。

3. 脂肪をコントロールする
 脂肪の過度の摂取を制限してください。特に肉類など動物性食品には飽和脂肪が多く含まれています。食べ過ぎは動脈硬化をまねき、心臓病や脳血管障害などの発症の原因になるだけでなく、がんの発生にも関与します。赤肉(牛、豚、羊などの肉)や、加工肉(ソーセージ、サラミ、ベーコン、ハムなど)を食べ過ぎないようにしてください。

4. 適正な体重を維持する
 適正体重を維持することは、前立腺、肺、結腸、腎臓、乳がんなどの発症リスクを下げることにつながります。

5. 運動でがんを予防
 運動によって大腸がん、結腸がん、乳がんなどのリスクを下げることが確実視されています。運動を習慣的に行うことで、健康的な体重を維持できます。運動の恩恵は、一生続きます。ウォーキングなどの中強度の有酸素運動を週に75分続けてください。余裕があれば、筋力トレーニングを取り入れた中強度以上の運動を30分加えると効果的です。

6. 感染症対策
 感染症については、ヘリコバクター・ピロリ(ピロリ菌)が胃がんのリスクを上げることや、B型およびC型肝炎ウイルスが肝がんのリスクを上げることが分かっています。また、ヒトパピローマウイルスは子宮頸がんの原因になります。検診を受け、ワクチン接種を行うことで感染のリスクを下げることができます。

7. がん検診を受ける
 がん検診の目的は、がんを早期発見し、適切な治療を行うことでがんによる死亡を減少させることです。無症状のうちにがんを早期発見し治療することが大切です。無症状であれば進行がんは少なく、早期のうちにがんを発見することができます。
 早期のうちにがんを治療することで、がんによる死亡のリスクを軽減することができます。あなたに適切ながん検診とそのスケジュールについて、医師によく相談をしましょう。

UICC(国際対がん連合)日本委員会
国際がん研究機関(IARC)
世界対がんデー

[ Terahata ]
日本医療・健康情報研究所

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