ニュース
2012年12月10日
「糖尿病と保険」エッセイ受賞者発表
糖尿病または歯周病をもっている人向けの保険商品を扱っているエクセルエイド少額短期保険は、「糖尿病と保険」をテーマにしたエッセイを募集、3日に受賞者を発表した。当初は大賞1名、佳作3名と定めていたが、予想を超える応募が寄せられ優れた作品が多かったため、佳作を7名に増やした。
保険は心の杖 もしものときの備え
エッセイの応募者は1型糖尿病患者が多数を占めた。1型糖尿病は、その治療が長期間にわたり、医療費の負担も比較的高額となる。治療方法の確立と普及をはかり、あわせて患者家庭の医療費の負担を軽減することが望ましい。
そのため、18歳未満(引き続き治療が必要であると認められるときは20歳未満)の場合は、「小児慢性特定疾患」と認定され、公的補助が受けられる。
しかし、成人した後や、成人してから1型糖尿病と診断された場合は、そうした公的補助は残念ながらない。公的医療保険が適用される以外は、医療費は自己負担が原則となる。
糖尿病は、一度かかってしまうと、生涯付き合い続けることになる病気。短期間で治癒する病気の通院であれば、医療費は数回分で済む。しかし、生涯に治療を続けることが必要な糖尿病などの慢性疾患では、医療費の負担は大きくなる。一生付き合わなければならない病気だからこそ、それに対する充実した制度が求められている。
大賞を受賞したかんなさんは「保険は、私と家族にとって、突然の手術や急な入院に安心してできる、心の杖です」とコメントを寄せた。

エクセルエイド大賞
かんな【千葉県船橋市】
佳作
小山祐美【神奈川県】 | 井口裕子【兵庫県】 |
川めぐみ【福井県南条郡】 | 仲野景子【京都府京都市】 |
八木知子【愛媛県松山市】 | 匿名希望【香川県高松市】 |
匿名希望【福岡県福岡市】 |
[ DM-NET ]
日本医療・健康情報研究所
1型糖尿病の関連記事
- 世界初の週1回投与の持効型溶解インスリン製剤 注射回数を減らし糖尿病患者の負担を軽減
- 腎不全の患者さんを透析から解放 腎臓の新しい移植医療が成功 「異種移植」とは?
- 【1型糖尿病の最新情報】幹細胞由来の膵島細胞を移植する治療法の開発 危険な低血糖を防ぐ新しい方法も
- 若い人の糖尿病が世界的に増加 日本人は糖尿病になりやすい体質をもっている 若いときから糖尿病の予防戦略が必要
- 【1型糖尿病の最新情報】iPS細胞から作った膵島細胞を移植 日本でも治験を開始 海外には成功例も
- 1型糖尿病のランナーが東京マラソンを完走 CGMとインスリンポンプを組み合わせたシステムでより活動的に
- 運動に取り組み糖尿病を改善 血糖値が下がりすぎる低血糖にもご注意 1型糖尿病の人に最適な運動法は?
- 「スマートインスリン」の開発が前進 血糖値が高いときだけ作用する新タイプのインスリン製剤 1型糖尿病の負担を軽減
- 1型糖尿病の子供たちはメンタルヘルス上の問題を抱えることが多い ケアが必要
- 糖尿病の医療はここまで進歩している 合併症を予防するための戦略が必要 糖尿病の最新情報