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2011年04月07日
糖尿病に対して行動しよう 糖尿病が国連総会ハイレベル会合の主題に
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- IDF(国際糖尿病連合)
糖尿病は日本を含む全世界で、保健政策での重要な課題になっている。国連は昨年5月に、糖尿病などの非感染症を9月にニューヨークの国連本部で開催する国連総会のハイレベル会合の議題にすることを採択した。
国際糖尿病連合が公開しているキャンペーン・バナー
糖尿病のもたらす脅威は、日本を含む世界全体で拡大している。世界で現在、糖尿病とともに生きる人は3億人以上。
糖尿病は適切に治療・対策すれば、発症・進展を抑えられる病気だか、有効な対策を施さないでいると、世界の糖尿病有病数は25年後に5億人に増えると予測されている。
糖尿病は、心疾患、がん、呼吸器疾患などとともに、非感染症(NCD)に位置づけられる。国連は昨年5月に、糖尿病などの非感染症を9月にニューヨークの国連本部で開催する国連総会のハイレベル会合の議題にすることを採択した。
これは国際糖尿病連合(IDF)、国際結核・肺疾患予防連合(Union)、国際がんコントロール連合(UICC)、世界心臓連合(WHF)などが共同で働きかけた成果だ。
IDFは昨年の11月14日の世界糖尿病デーに、報告書「糖尿病に対して行動しよう」を発表した。世界の医療関係者や、保健政策の指導者を中心に、糖尿病への対策を強化する必要性をアピールしている。
糖尿病患者の健康を改善するための方策は、次の3項目を柱にしている――
- 糖尿病患者のすべてが適切な糖尿病の治療を受けられるようにしよう
- 早期に適切な治療を提供できるよう保健システムを改善しよう
- 糖尿病合併症のある患者が治療とサポートを受けられるようにしよう
- すべての人が生活習慣改善を実施できることを目標に、保健政策を立ち上げよう
- 食事と運動を中心とした健康的な生活を、妊娠している女性や子供を含む全ての人に広めよう
- 発症の危険性の高い糖尿病予備群では、予防に向けた指導プログラムを適用しよう
- 糖尿病のある人の権利と責任を認めよう
- 糖尿病に対する社会的関心を高め、適正な知識を広めることも必要。糖尿病から連想される誤った考え方をなくそう
- 糖尿病患者が対話できる組織やネットワークをつくり、家庭や地域社会でも糖尿病への取組みを行いやすくしよう
IDF unveils 'Call to Action on Diabetes' on World Diabetes Day(国際糖尿病連合、2010年11月14日)
[ Terahata ]
日本医療・健康情報研究所
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