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2010年11月01日
世界糖尿病デー:ビデオを見て糖尿病患者を救おう「ビック・ブルー・テスト」
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- 1型糖尿病 IDF(国際糖尿病連合) 世界糖尿病デー
現在、11月14日の「世界糖尿病デー」に合わせて、糖尿病の対策を啓発するためのキャンペーン「ビック・ブルー・テスト(Big Blue Test)」が実施されている。世界中の糖尿病患者や医療スタッフに、インターネットを通じて参加が呼びかけられている。
世界中の糖尿病患者がいっせいに血糖測定
このキャンペーン「ビック・ブルー・テスト」は、11月14日に世界中で糖尿病患者がいっせいに血糖測定を行い、続いて14分間の運動を実施、その後でもう一度血糖測定を行い、その結果をインターネットを通じて、世界中の人々と共有しようというもの。
運動をすることで、体のブドウ糖や脂肪が使われ血糖が低下する。血糖測定を行うことで、運動の効果をあらためて確かめ、運動の習慣化がもたらす恩恵を世界に向けてアピールしようという狙いがある。
キャンペーンは昨年、糖尿病ハンズ財団(DHF)が中心となり初めて実施され、2000人を超える糖尿病患者が参加した。参加者からは「裏庭をぐるりと回ってくるだけの簡単な運動であっても、やるとやらないとでは大きな差があることを実感できた」と賞賛の声があがったという。
糖尿病の脅威は「自分だけの問題ではない」
「ビック・ブルー・テスト」は、今年の11月14日に世界糖尿病デーにも実施される。今回は規模を大きく拡大し、世界中でキャンペーンへの参加が呼びかけられる。もうひとつの目的である、途上国の小児糖尿病患者への支援策も強化された。
プロモーションビデオがインターネットで公開され、ビデオを1回視聴するたびに、途上国の糖尿病の子供を救うための基金に、寄付金が支払われる仕組みになっている。
このキャンペーンを推進しているのは、糖尿病の支援・啓発活動を世界的に展開している「国際糖尿病連合(IDF)」と、途上国の糖尿病患者を支援する活動をオーストラリアを拠点に国際的に展開している「インスリン・フォー・ライフ(IFL)」。

(左)インスリン・フォー・ライフ(IFL)のロン・ラーブ理事長
(右)同ニール・ドナランさん
中央は国際糖尿病支援基金の森田繰織会長
2010年10月の来日時に撮影
(右)同ニール・ドナランさん
中央は国際糖尿病支援基金の森田繰織会長
2010年10月の来日時に撮影
インスリン・フォー・ライフ(IFL)
国際糖尿病支援基金
糖尿病ハンズ財団(DHF)
世界糖尿病デー(世界糖尿病連合)
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