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2010年09月30日
朝食で幸せ度がアップ 朝ごはんを毎日食べる人は満足度が高い
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- 食事療法
朝食をきちんと食べる習慣は、健康増進に役立つだけでなく、幸福感や生活満足度にもつながるという研究が発表された。
朝ごはんを食べる習慣と、幸せ度と生活満足度は関連がある

朝食を毎日とる人は健康や仕事でも充実感が高い
朝食を毎日とる人は「体調管理」(60.9%)にも気を配り、「生活リズムが安定」(65.3%)としている。一方、朝食を週2日以下しか食べない人は、「イライラしたり不安」(60.9%)を感じやすく「体調管理」(30.1%)の関心が低く、「休みの日は寝ている」(46.8%)ことが多い。
調査結果について川島教授は「私たちが最近行った研究では、朝食を抜いたり、糖質だけの朝食をとっていると、さまざまな脳の領域の活動が落ちることがあきらかになった。結果として、栄養学の調査研究では、認知能力が約2割も低下することも示されている」と話す。
仕事に関する意識と朝食との関係でも、朝食をとる習慣のある人は、ワーク・ライフバランスがとれ、メンタルストレスも低く、うま<仕事にとけこめているのに対して、朝食習慣のない人は、転職を希望する傾向が高いなど、社会とうまく関われていない傾向が高いことも分かった。
川島教授は「社会人として、幸せを享受するには朝食が必要。最近、心から笑っていない、なんとなく人生がうまく回っていない、気持ちが落ち込みがちだ、仕事がだんだんつまらなくなってきた、これらに思い当たる人は、ぜひ朝食習慣を見直してみてください」と話している。
糖尿病の治療でも朝食をとることは大切
糖尿病の人でも、朝食を軽くすませて、夕食にまとめて食べるようなことは、治療はもちろん健康のためにも良くない。食事は、朝・昼・夕食の3回の食事に、だいたい均等に分りつけることが大切。
糖尿病の治療の目的のひとつは、平均血糖値を健常者に近づけることだが、血糖の日内変動を最小限度に抑えることも重要とみられている。朝食を食べないでいると、昼食や夕食で食べすきてしまうおそれがあり、1回の食事量が多すぎると食後の血糖値が高くなりやすい。
逆に食事の量が少なすぎたり、食事の間隔が空きすぎると、飲み薬やインスリンで治療をしている人では、低血糖が起こるおそれがでてくる。医師は糖尿病の治療薬を処方するときは、患者が食事を適切な量、適切な時間にとることを想定しているので、糖尿病の人では食事は朝食を含め3食できちんととることは特に重要だ。
川島隆太教授が朝ごはん習慣と幸せ度と生活満足度の関係を調査(東北大学 加齢医学研究所 スマート・エイジング国際共同研究センター)
[ Terahata ]
日本医療・健康情報研究所
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