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2010年08月27日
インスリン抵抗性がアルツハイマー病の発症に影響 九州大学「久山研究」
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インスリン抵抗性のある2型糖尿病患者では、アルツハイマー病の発症に関係があるとされるプラークが形成される危険性が高いとの研究が、米国神経学アカデミー(AAN)の学会誌「Neurology(神経学)」で8月25日に発表された。糖尿病を治療することで、アルツハイマー病を予防 できる可能性がある。
インスリン抵抗性は、血中のインスリン濃度にみあったインスリン作用をえられなくなり、高血糖になりやすくなった状態で、糖尿病の人や糖尿病予備群でみられる。2型糖尿病の原因となるほか、高血圧や動脈硬化の進行とも関わりがあると考えられている。 アルツハイマー病は、高齢化が進むにつれ患者が増えている。「2型糖尿病とアルツハイマー病の世界的な急増は、喫緊の課題となっている。肥満が増加しており、肥満は2型糖尿病の発症につながる。これらは深く関連している」と九州大学(福岡市)の佐々木健介氏らは話す。 九州大学の研究チームは福岡県久山町の135人(平均年齢67歳)を対象に研究を行った。対象者に血糖値の検査を行い、その後10〜15年間にわたってアルツハイマー病の兆候がないかを観察した。久山町では住民を対象に、40年間にわたり精度の高いの疫学調査「久山研究」が行われている。高血圧症、糖尿病、脳卒中などの生活習慣病の原因や予防策をさぐるのが目的
Insulin resistance is associated with the pathology of Alzheimer disease. The Hisayama Study
Neurology 2010, doi:10.1212/WNL.0b013e3181eee25f
[ Terahata ]
日本医療・健康情報研究所
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