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2007年04月01日

食品の抗酸化力を示す指標作り Antioxidant Unit 研究会

キーワード
食事療法
 食品がもつ抗酸化力について一定の指標で示すための基準作りを目指す「Antioxidant Unit 研究会」(理事長・大澤俊彦 名古屋大学大学院生命農学研究科教授)が、4月1日に発足した。

 活性酸素が糖尿病や高血圧、動脈硬化から引き起こされる心疾患などさまざまな病気の発症に何らかの因果関係があると考えられており、食品中の抗酸化物質が活性酸素を抑制し病気の予防につながるのではないかと考えられている。

 抗酸化物質は食品では特に野菜や果物に含まれており、カテキン、フラボノイド、アントシアニン、カロテノイド、ビタミンC、ビタミンEなど多様にある。

 最近は加工食品や健康食品で、抗酸化物質が含まれているという食品が増えてきた。しかし現状では統一した指標がないため、食品にどれだけ活性酸素を吸収する能力(抗酸化力)があるかや、摂取量の上限が示されていない。

 そのため消費者にとって、抗酸化物質がどの食品にどれくらい含まれているのかが分からない。また、食品の生産者にとっては、抗酸化物質の品質を管理するために、さまざまな抗酸化物質の統一した指標が望まれている。

 そこで同研究会は、米国農務省と米国立老化研究所の研究者らが開発した抗酸化力の新しい指標「活性酸素吸収能力(ORAC)」という評価方法を基にして、食品の抗酸化力の統一指標「Antioxidant Unit」の確立を目指す。抗酸化力の単位は「ORAC Unit(オラック ユニット)」で示される。

 米国ではすでにORAC値を表記したサプリメントや飲料が売られており、消費者に具体的な数値で示しているという。

詳しくはAntioxidant Unit 研究会のサイトへ

参考になるサイト
日本食品機能研究会(JAFRA)
http://www.jafra.gr.jp/

[ Terahata ]
日本医療・健康情報研究所

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