ニュース
2006年03月30日
内臓脂肪から食欲を抑制する信号 東北大研究グループの研究
- キーワード
- 糖尿病と肥満
からだの内臓脂肪が食欲を抑える蛋白質を働かせるよう神経を通じて脳に信号を出していることを、東北大大学院医学系研究科の片桐秀樹教授(内分泌代謝学)らのグループがマウスの実験であきらかにし、米国の医学誌「Cell Metabolism」に発表した。
脂肪は体内でおもにエネルギーの貯蔵庫としての役割を果たしており、ヒトも含めて多くの動物が生きる上で脂肪が果たす役割は重要だが、過剰に摂取するとさまざまな健康問題をもたらす。 レプチンは脂肪細胞から分泌されるサイトカイン(生理活性物質)の一種。糖代謝を改善しインスリンの感受性を高めエネルギー消費を増やしたり、食欲を抑制する作用がある。脂肪が増えた肥満の状態ではレプチンに対する感受性が低下すると考えられ、これが肥満によりインスリン抵抗性が高くなる一因であると推測されている。今回の研究では、内臓脂肪の信号を出す機能の低下が影響していることが分かっ
[ Terahata ]
日本医療・健康情報研究所
糖尿病と肥満の関連記事
- 「和食」が認知症リスクを低下 日本型の食事は脳の健康にも良い 糖尿病の人は認知症リスクが高い
- 糖尿病の人のメンタルヘルスを改善 手軽にできる3つのストレス解消法 心と体をケア
- どんな食事スタイルの人が糖尿病リスクが高い? 食事を改善する簡単な方法「食べることに意識を集中」
- 暑い夏の水分補給 甘い飲み物を水に置き換えると糖尿病リスクは低下 食事改善にも役立つ「上手な水の飲み方」
- ブルーベリーが腸内環境を健康にして糖尿病や肥満を改善 メントールから抗肥満・抗炎症の化合物
- 緑茶を飲んでいる人は糖尿病リスクが低下 心臓病や脳卒中が減少 緑茶は歯周病の予防にも良い?
- 今年も猛暑に 「良い睡眠」で対策 睡眠不足は糖尿病を悪化 暑い夏の夜でもぐっすり眠る3つの方法
- 日本人がどれだけ運動・身体活動をしているかを調査 若年・中年・女性は運動不足が多い
- なぜ男性は女性よりも糖尿病リスクが高い? メカニズムを解明 男性はインスリンの働きを高める対策が必要
- 「豆類」が糖尿病リスクを減少 血糖管理が改善し合併症リスクが低下 豆は食事の質を高め栄養も豊富