ニュース
2016年05月31日
SAP導入で生活が激変! 1型糖尿病患者さんの手記を公開
- キーワード
- 1型糖尿病 インスリンポンプ/CGM 糖尿病ネットワーク
神戸大学医学部附属病院 糖尿病内分泌内科・廣田勇士医師のもとへ通うF. Y さん(33歳・男性)は、1型糖尿病を発症して10年。あるきっかけでカーボカウントを習い、面白いくらいに血糖コントロールがうまくいくようになり、CSIIにも興味を持つようになったようです。SAP※導入後、生活が激変したというF. Y さん、どのような想いで導入し、よい結果をもたらしたのか、主治医の廣田先生のご見解とともにご参考にしていただければと思います。
投稿者:F. Y さん(33歳、男性、1型糖尿病)
1型糖尿病歴10年になります。10年間ペンでの加療を続けてきましたが、この5〜6年はHbA1cが8%を下回ったことがありませんでした。
その頃の生活は、常に血糖値が気になり、四六時中落ち着かない気持ちでした。高血糖でいる方がまだ安心なので、インスリン量を必要よりわざと少なめに打ったり、恒常的に微糖コーヒを飲んでいたり。その生活にだんだん慣れてくると「今も高いはず」と勝手に予測して測定もせずインスリンを打ったりもしていました。
※SAPとは?
「SAP」(Sensor Augmented Pump)は、インスリンポンプに「パーソナルCGM」(Continuous Glucose Monitoring)機能を搭載したシステム。患者さん自身で血糖変動を随時確認できることが大きな特徴。CGMトランスミッタ(送信器)と通信することにより、パーソナルCGMとしても使用でき、毎日のCGMグラフや血糖値の平均値、アラームの発生回数を最大3カ月間記録。センサグルコース値が一定の範囲を超えて上昇また低下するとアラート(音やバイブでお知らせする)機能がお知らせ。予期せぬ高血糖や低血糖への早期対応がしやすくなる。
1型糖尿病の関連記事
- 医療用テープで肌トラブルを起こさないための対策とは
- 不安を笑顔に変える場所 YOKOHAMA VOXがホームページをリニューアル
- 先進医療技術の普及により1型糖尿病患者の血糖管理が大きく改善
- 注射だけでない未来へ「飲むインスリン」研究のいま
- 全ての人に知ってほしい現代医療の必須ワード『SDMって何?』を公開
- 人気のバービー人形に1型糖尿病のモデルが登場 1型糖尿病への理解と認知を世界に拡大
- 【1型糖尿病の最新情報】幹細胞から分化した膵島細胞を移植 インスリンが不要になり重症低血糖もゼロに
- 【1型糖尿病の最新情報】発症からインスリン枯渇までの期間を予測 より効果的な治療を期待 日本初の1型糖尿病研究
- 【1型糖尿病の最新情報】成人してから発症した人の血糖管理は難しい? β細胞を保護する治療法を開発
- 1型糖尿病の人の7割が運転中に低血糖を経験 低血糖アラート機能付きCGMが交通安全に寄与

医療・健康情報グループ検索