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2016年04月18日
地震災害に備えて 「自分の使っている薬やインスリンをチェック」
熊本県を中心とする一連の地震を受けて、さまざまな支援活動が展開されている。糖尿病患者が地震などの自然災害に直面したときに、必ず役に立つのは「日頃の準備」と「サバイバルに必要な知識」だ。
災害発生時「まず3日間は自力で生き延びよう」
西東京臨床糖尿病研究会は、東日本大震災発生後、糖尿病災害医療をテーマとしたプロジェクト会議やワークショップを展開した。災害時サバイバルマニュアルは、その成果をもとに作成したものだ。
患者向けの「糖尿病災害時サバイバルマニュアル」では、災害発生時に「まず3日間は自力で生き延びよう」を原則に、「災害に備えて、糖尿病治療に必要な物品や知識を準備しておきましょう」と呼びかけている。
飲料水、食料など一般的な避難用品の他、「お薬手帳」、「糖尿病連携手帳」、「自己管理(SMBG)ノート」、保険証(それらのコピーでもよい)などを準備する。さらに常用薬の予備、インスリン自己注射セット(インスリン製剤、注射器、注射針、消毒綿)、血糖自己測定器(穿刺器具、センサー、消毒綿)などを非常用持ち出し袋に入れ、自宅の分かりやすい場所に置いておくことが必要だ。
かかりつけ医や近くの医療機関と連絡がとれるように、連絡先や診察券の番号を書き込んでおくことも必須となる。
被災時に、自分は糖尿病患者で、どのような治療をどのように行っているかを他者に正確に伝えられるようにしておくことも重要だという。飲み薬やインスリン製剤の名前をはじめてとして、“薬を朝夕食後の2回内服している”、“1日4回自己注射を行っている”といった情報を、医療救護班の医師らに詳しく説明できるようにしておくことが心得だ。
災害を乗り切るためのインスリン療法
現在は数多くのインスリン製剤があり、多くの患者が個々の病態に合わせた治療を受けている。しかし、災害時には、必要なインスリン製剤がすべて手に入らなくなるおそれがある。災害時に供給させれやすい「持効型インスリン」や「超速効型インスリン」を少しでも上手に活用する必要がある。
ふだん自己注射しているインスリンの投与量が分からない、覚えていないという人は、もっともリスクが高い。自分が注射しているインスリンの種類・投与量がすぐ分かるようにしておくことが大切だ。災害時の超急性期には「低血糖のリスクをなるべく避ける」ことが優先される。
インスリンの種類・投与量、保存日できる期間などついて、主治医や医療スタッフに確認できるが、製薬企業も次の通りに情報を公開している。
インスリン製剤についての問合せ先
ノボ ノルディスク ファーマ ノボケア相談室
電話 0120-180363
月曜日から金曜日(祝日・会社休日を除く)9:00〜18:00
電話 0120-359516
早朝および夜間・土日・祝日・会社休日(時間外受付センター)
電話 0120-180363
月曜日から金曜日(祝日・会社休日を除く)9:00〜18:00
電話 0120-359516
早朝および夜間・土日・祝日・会社休日(時間外受付センター)
日本イーライリリー
医薬情報問合せ窓口 リリーアンサーズ
医療関係者向け 電話 0120-360-605
月曜日から金曜日8:45〜17:30(祝日・会社休日を除く)
一般・患者向け 電話 0120-245-970
(フリーダイヤルがつながらない場合 078-242-3499)
医薬情報問合せ窓口 リリーアンサーズ
医療関係者向け 電話 0120-360-605
月曜日から金曜日8:45〜17:30(祝日・会社休日を除く)
一般・患者向け 電話 0120-245-970
(フリーダイヤルがつながらない場合 078-242-3499)
サノフィ くすり相談室
電話 0120-109-905
月〜金 9:00-17:00(祝日・会社休日を除く)
糖尿病関連医療機器の操作方法
オプチコール24 電話 0120-497-010
24時間 365日
電話 0120-109-905
月〜金 9:00-17:00(祝日・会社休日を除く)
糖尿病関連医療機器の操作方法
オプチコール24 電話 0120-497-010
24時間 365日
インスリン製剤の保存期間
インスリン製剤メーカー3社は、自社のインスリン製剤の安定性について情報を公開している。インスリン製剤の破損や外観異常(浮遊物など)に注意し、異常が認められた製剤については使用を控えるよう呼びかけている。
● ノボ ノルディスク ファーマ未開封あるいは開封後のインスリン製剤は室温に置き始めてから以下の期間の安定性が確かめられています。 (以下は使用時を想定したデータです。)
インスリンアナログ製剤 | |
ノボラピッド注 ペンフィル、フレックスペン、イノレット、100単位/ml ノボラピッド30ミックス注 ペンフィル、フレックスペン ノボラピッド50ミックス注フレックスペン ノボラピッド70ミックス注フレックスペン | 4週間 30℃以下 |
トレシーバ注(持効型溶解インスリンアナログ注射液) | 8週間 30℃以下 |
ライゾデグ配合注(インスリンデグルデク/インスリンアスパルト配合 溶解インスリンアナログ注射液) | 4週間 30℃以下 |
レベミル注 ペンフィル、フレックスペン、イノレット | 6週間 30℃以下 |
ヒトインスリン製剤 | |
ペンフィルR注 ペンフィル30R注-50R注 ペンフィルN注 ノボリンR注フレックスペン ノボリン30R注-50R注 フレックスペン ノボリンN注フレックスペン イノレットR注 イノレット30R注-50R注 イノレットN注 | 6週間 30℃以下 |
ノボリンR注 100単位/ml ノボリン30R注 100単位/ml ノボリンN注 100単位/ml | 6週間 25℃以下 |
GLP-1受容体作動薬 | |
ビクトーザ皮下注18mg | 室温に置き始めて30日以内にご使用下さい。 |
未開封の製剤は、以下の期間の安定性が確かめられています。
ヒトインスリン製剤 | |
ヒューマリンR・N・3/7注(カート・ミリオペン) | 25℃遮光で6ヵ月 |
インスリンリスプロ製剤 | |
ヒューマログ注・N注、ヒューマログミックス25・ミックス50注(カート・ミリオペン) | 30℃遮光で1ヵ月 |
インスリングラルギン製剤 | |
インスリングラルギンBS注「リリー」(カート・ミリオペン) | 30℃遮光で2ヵ月 |
ヒューマログN注カート・ミリオペン | 18日間 |
上記を除く全てのヒトインスリン製剤・インスリンリスプロ製剤 | 28日間 |
GLP-1受容体作動薬 | |
トルリシティ皮下注 | 未使用の場合、30℃遮光で1ヶ月。室温において遮光保存するとき、14日まで使用可能。 |
開封後のインスリン製剤は室温に置き始めてから以下の期間の安定性が確かめられています(以下は使用時を想定したデータです)。
ランタス注ソロスター、カート | 4週間(開封後) |
ランタス注100単位/mL(バイアル製剤) | 4週間(開封後) |
アピドラ注ソロスター、カート | 4週間(開封後) |
アピドラ注100単位/mL(バイアル製剤) | 4週間(開封後) |
ランタスXR注ソロスター | 6週間(開封後) |
日本透析医会が「災害時情報ネットワーク」を公開
[ Terahata ]
日本医療・健康情報研究所
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