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2014年08月20日
糖尿病患者のための医療保険と定期保険 糖尿病の医療費は安くない
- キーワード
- 糖尿病合併症
糖尿病の治療にかかる医療費は、決して安くなく、治療は一生続く。さらに合併症の不安もある。医療保険は万が一のときのための備えになる。糖尿病患者のために開発された少額短期保険も普及している。
医療保険はなぜ必要か?
・ | 病気の経済的負担は、健康保険で全てがカバーされるわけではない |
医療費には、公的医療保険の保障の対象になっていない、差額ベッド代、食事代、先進医療、交通費などの治療以外の出費、入院中の給与の補填など、さまざまな出費が含まれる。
しかも、現在の健保組合などの財政状況を考えると、この自己負担割合は今後増加することはあっても、減少する可能性は低いと予測される。
この自己負担部分や健康保険がきかない部分の費用を、自分で準備しようというのが、医療保険の役割だ。
・ | 保険は安心・心の支えにもなる |
医療保険を契約していれば、万が一入院や手術という事態になってしまっても、お金の心配がかなり減るので、安心して休みながら治療に取り組むことができる。精神的なケアの面でも医療保険は役に立つ。
・ | 家族の負担にならないために |
仕事をもっている人が病気で入院することになった場合、入院中は当然働くことができないので収入は減る。そのようなときに貯金を切り崩しながら普段の生活費と病院代を捻出するとなると、非常に家族への負担が大きくなってしまう。
治療が高額になってしまった場合、「高額療養費」という制度もある。それでも月に8万〜10万円の出費は発生する。医療保険であれば医療における入院や手術、通院の保障まで幅広く対応してくれるので、病気にかかる費用を包括的に備えることができる。
糖尿病患者のための医療保険と定期保険
エクセルエイド少額短期保険は、3つの告知で入れる医療保険「糖尿病有病者向け医療保険」を販売している。いずれもインターネットで加入できる。
糖尿病・合併症、歯周病の発症時期を問わず、妊娠中の人も加入できる。1年更新型の保険で、1日目から5,000円(日帰り入院OK)、1入院60日が限度となる。
支払対象の入院中に糖尿病・合併症が併発すれば、併発時から新たな入院とみなし、1入院60日限度が適用され、新たな入院中に別の合併症が併発すれば、同様に適用される。
1型糖尿病に限り、過去2年以内にインスリン投与またはインスリンポンプ装着による入院、手術した場合でも、退院の翌日から3ヵ月以上経過していれば加入できる。
加入は0歳3ヵ月から満89歳まで。10歳の男性では、保険料は月額1,365円。15歳未満の被保険者が告知する場合、親権者または後見人が代筆することができる。
加入前に糖尿病・合併症が発症していても、3つの告知(無診査)で加入でき、ライフサイクルに応じ柔軟に設計できる死亡保障の定期保険。
糖尿病・合併症のみならず、糖尿病・合併症以外の病気やケガも保障する。糖尿病・合併症は、発症の時期を問わない。
満6歳から満89歳まで加入でき、1型糖尿病に限り、告知の緩和措置がある。40歳の男性では、保険料は月額1,011円。30歳の女性では、月額785円。
[ Terahata ]
日本医療・健康情報研究所
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