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2014年08月13日
魚を週1回食べると脳が健康に 認知症の予防のための食事
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- 食事療法

サケ、マグロ、サバ、イワシ、ニシン、貝類などに含まれるドコサヘキサエン酸(DHA)とエイコサペンタエン酸(EPA)といったオメガ3脂肪酸が多く含まれる。
これらの脂肪酸は、血液の粘度を下げ、血液の流れを良くし、動脈硬化を予防する作用がある。強力な抗炎症作用もあり、心臓病や脳卒中の危険性を低下させる。
さらに、学習能力や情報伝達能力など脳の機能の改善効果があり、脳の働きを活性化する効果があると考えられている。
脳には、有害なものが外部から入らないようにするフィルターのようなものがあり、脳内に入れる成分と入れない成分を選別している。DHAはこのフィルターを通過し、脳内の神経伝達物質の量を増やし、情報伝達の能力を向上させる働きがある。
研究チームは、65歳以上の人の心臓病の危険因子を特定するために、多施設共同研究「心臓血管健康研究」のデータを解析した。
研究の参加者260人を対象に、1989年から10年間、追跡して調査した。研究と開始と終了の時点で、参加者の認知能力は正常だった。高解像度の脳のMRIスキャンをとり、脳の状態を詳細に調べた。
参加者に、魚をどのくらいの頻度で食べ、それをどのように調理したのか、といった食事スタイルに関する詳しい情報を聞いた。
その結果、魚を週に1回以上、焼いたかグリルして調理して食べた人は、魚をまったく食べていなかった人よりも、記憶力(4.3%増)と認知力(14%増)を司る脳領域の灰白質の容積がそれぞれ大きくなっていた。
「魚の脂肪酸は高熱で調理すると壊れてしまいます。魚を油で揚げるよりも、フライパンで焼いたりグリルした方が、オメガ3脂肪酸を多く摂取できます」と、研究を主導したサイラス ラジ氏は述べている。
油で揚げると、脂肪や食塩の摂取量の増加につながりやすい。同じ食材であっても、油で揚げることや炒めることより、炊く・蒸す・生といった調理法の方が、摂取するカロリーを抑える上で勧められるという。
Eating Baked or Broiled Fish Weekly Boosts Brain Health, Pitt Study Says(ピッツバーグ大学 2014年8月4日)
Regular Fish Consumption and Age-Related Brain Gray Matter Loss(American Journal of Preventive Medicine 2014年7月29日)
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