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2014年08月01日

塩分制限は必要 塩とりすぎの糖尿病患者では心臓病リスクが上昇

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食事療法
 2型糖尿病患者では、塩分の多い食事の摂取が、心筋梗塞、あるいは脳卒中のリスクの上昇と関連することが、日本人を対象とした研究で分かった。
塩分摂取量を1日6g未満に抑えるのが目標
 糖尿病患者向けの治療ガイドラインでは、糖尿病の合併症の危険性を抑えるために、塩分摂取量を控えることが勧められている。日本の食事ガイドラインでは、塩分摂取量を、1日6g未満に抑えることが推奨されている。

 日本の2型糖尿病患者を対象とした研究で、塩分の多い食事が、心筋梗塞、脳卒中の危険性を上昇させることが分かった。

 塩分摂取量が多い2型糖尿病の患者では、心血管疾患を発症するリスクが2倍に上昇するという。

 この研究は、新潟県立大学人間生活学部の堀川千嘉氏らが発表したもので、日本人の2型糖尿病を対象とした前向きコホート調査である「JDCS」(Japan Diabetes Complications Study)の結果を解析したものだ。

塩分を摂り過ぎると心疾患発症のリスクが2倍に上昇
 研究では、2型糖尿病患者1,588人を対象に、食事に関する調査を行った。患者の年齢は40〜70歳で、HbA1cは6.5%以上だった。

 8年間のうちにどれだけ心血管疾患を発症したかを調べたところ、塩分摂取量が平均5.9g/日の群では、平均2.8g/日の群に比べ、心疾患発症のリスクが2.07倍に上昇した。

 HbA1cが9.0%以上で、血糖コントロールが不良の患者では、心疾患発症のリスクは9.91倍に跳ね上がった。

食事内容を見直すことが必要
 塩(ナトリウム)は血圧を上昇させることが知られている。血糖コントロールの不良の糖尿病患者では、心血管疾患の発症が増えるので、塩分制限は特に必要だ。米国の統計(National Diabetes Statistics Report 2014)によると、2003〜2006年における心血管疾患による死亡者数の割合が、糖尿病患者では通常の1.7倍だった。

 「2型糖尿病患者の心血管疾患リスクを減らすために、血糖コントロールの改善に加えて、食事内容を見直すことが大切です。今回の結果により、食事に含まれる塩分を制限するのが糖尿病の危険な合併症を予防するのに有効である可能性が示されました」と、堀川氏は述べている。

Dietary Sodium Intake and Incidence of Diabetes Complications in Japanese Patients with Type 2 Diabetes – Analysis of the Japan Diabetes Complications Study (JDCS)(The Journal of Clinical Endocrinology & Metabolism 2014年7月7日)
[ Terahata ]

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