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2014年04月17日

糖尿病全国ワーストの「うどん県」香川 県をあげて糖尿病を克服

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食事療法
 糖尿病全国ワースト1位を記録した香川県は、"県民病"ともいえる糖尿病を克服しようと、県を上げて糖尿病対策に取り組んでいる。
糖尿病の専用サイト「かがわ糖尿病予防ナビ」
 香川県は、全国平均に比べ人口あたりの患者の割合が大幅に高くなっている現状を受けて、糖尿病専用のウェブサイト「かがわ糖尿病予防ナビ」を開設した。"県民病"ともいえる糖尿病の現状などを、県民に広く知ってもらうとともに、発症予防のための生活改善や重症化防止につなげたい考えだ。

 サイトでは、血糖値が高い状態が続く糖尿病の初期症状などを分かりやすく解説しているほか、生活習慣の改善の一助にしてもらおうと、運動メニューでは、無理なく続けられるウオーキングの取り組み方や、下半身の筋肉を強化するための運動方法などについて掲載。

 食事レシピでも、県栄養士会の協力を得て、野菜類をふんだんに使用し栄養バランスに配慮したメニューなどを紹介している。県健康福祉総務課によると、レシピやエクササイズの内容は随時更新するという。

 うどん県の宣言で香川県の知名度は上がった。その一方で、県が実施した2011年「県民健康・栄養調査」によると、成人男性の40.5%が糖尿病の有病者またはその予備群とされ、全国平均(2012年調査)より約13ポイントも高い。県民の人口10万人対の糖尿病死亡率は14.4人で、全国平均の11.5人よりも高い。

 香川県の人口10万人当たりの糖尿病受療率(患者数)は2011年調査では308人(全国平均は185人)と全国ワースト2位だった。2008年はワースト1位だったという「糖尿病県」だ。

「うどん県」香川 「サラダうどん」で野菜を摂取
 糖尿病人口が多い原因のひとつとして、「讃岐うどん」が指摘されている。「うどん県」として知られる香川県。統計によると、香川県内には約900軒のうどん店があり、うどん消費量は全国平均の2倍強。1人当たり2日に1食(1玉:200g)を口にしている計算になるという。

 うどんに天ぷら、おにぎりやいなりずしをトッピングするのは香川ではメジャーだ。毎日、昼食にこうした食事となれば、栄養も偏り、糖尿病リスクも高まる。炭水化物と脂肪の過剰摂取が、糖尿病の呼び水となっているおそれがある。

 県によると、うどん自体は悪くないが、食べ方が問題だという。962人を対象とした調査では、うどんを食べる人の野菜摂取量は240gで、野菜が100g以上不足していることが判明した。

 香川県民の野菜摂取量は、2006~2010年「国民健康・栄養調査」で、男性全国ワースト2位(266g)、女性全国ワースト1位(229g)となっている。健康日本21では、成人の1日あたりの野菜の摂取量を350g以上と定めており、県民の野菜摂取量は目標を大きく下回っている。

 県では、うどん店での野菜摂取量アップを目指して、県内の約200店舗を掲載した「ヘルシーうどん店」マップを作成し配布している。うどんにおでんや野菜の天ぷら、野菜の小鉢を添えたり、野菜たっぷりうどんメニューを選ぶなど、よりヘルシーなうどんの食べ方を紹介している。

 うどんはつるつる、しこしこを楽しむのもいいが、「うどんを食べるときは、おひたしや煮物やサラダをもう一品増やして、1日350gの野菜を目指そう」と呼びかけている。

次は...小学生にも糖尿病検査 子供のうちから生活習慣の見直しを促す

[ Terahata ]
日本医療・健康情報研究所

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