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2014年01月16日
無理なく続けられるおいしい食事療法 「筑波大学の安心献立」
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- 食事療法
「検査で早期発見し、正しく治療をすること」が目的
矢作先生は、研究者としてニュートリゲノミクスに関する先進的な研究を推進しながら、医師として糖尿病やメタボリックシンドロームの診療にあたっている。インターネットとは別に「糖尿病診断アクセス革命」として、薬局で微量の血液から糖尿病チェックを行える仕組みづくりにも取り組んでいる。
矢作先生 現代は、誰しもが糖尿病になりうる時代です。糖尿病をよりよく治療し改善していくための方法は実はシンプルです。「(1)血液検査を受けていない人は血液検査を受ける」、「(2)異常値が出た場合は、正しい治療をする」という2点をしっかりと実行していくことが大切です。
このうち(1)については、「どうせ治る病気ではないから」、「今のところ症状は出ていないから」と受診しない人が多いようです。厚生労働省の調査によると、糖尿病人口約1,000万人のうち、定期的に医療機関を受診しているのは約半数で、若い人ほどこの傾向が強いことが明らかになっています。可能な限り早く病気の兆候を把握し、適切な対策を打つことが大切ですが、十分な治療を受けていない人が多いのです。
そこで、2010年〜10月から「糖尿病診断アクセス革命」により、薬局の店頭で血糖値を測定、高い値が出たら医療機関への受診を薬局が勧めることで、糖尿病の早期発見・受診を促す活動にも取り組んでいます。これまで、東京都足立区と徳島県で実証事業を行い、これまでに2,500人以上から3割近い「糖尿病予備群」以上の人を見つけ、受診勧奨をしました。
(2)についても、「糖尿病の食事療法や運動療法は難しい」と治療を怠ったり中断してしまう人がいます。治療を中断させないためのプロジェクトのひとつが、今回の書籍で紹介した「筑波大学の安心献立」です。
生活習慣病は自覚症状に乏しいため、健康診断などで注意を促されても、そのまま放置してしまう方が少なくありません。しかし重症化してからでは手遅れです。少しでも多くの方がしっかりと定期健診を受け、異常がみつかれば適切に生活改善に取り組んでもらうことを願っています。
筑波大学の安心献立
糖尿病診断アクセス革命
[ Terahata ]
日本医療・健康情報研究所
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