ニュース
2013年08月07日
通勤時にしっかり歩けば糖尿病と高血圧のリスクは低下
- キーワード
- 運動療法
1日30分のウォーキングで体は変わる
自宅から駅までバイクで行くのをやめて歩く、次のバス停まで歩いて行きバスに乗る、オフィスの最寄りの地下鉄駅のひとつ手前の駅で下車して歩く――など、ちょっと工夫すれば、ウォーキング時間を増やすのは難しくない。そうすれば、毎日続けられる"健康運動"として、効果は確実にあらわれてくるはずだ。
ちなみに、厚生労働省の健康増進計画である「健康日本21(第2次)」では、日常生活での身体活動・運動を推進する目標のひとつに「日常生活における歩数の増加」を掲げている。
日本人が1日に歩く歩数の平均は、男性7,841歩、女性6,883歩(2010年度国民栄養調査)。自動車移動やデスクワークが多い人だと、この平均よりずっと少なくなり5,000歩前後しか歩いていない人も多い。
「健康日本21」では、2022年までの目標として、男性9,000歩、女性8,500歩を目指している。これは、スポーツ医学などの研究から割り出された数値で、体重60キロの人が、分速70メートルで10分間歩くと、約30キロカロリーのエネルギーを消費量する計算になる。1日30分のウォーキングを毎日続ければ、1週間のエネルギー消費は630キロカロリーになる。
通勤時にしっかり歩くようにすれば、1日30分のウォーキングはさほど難しい目標ではない。
Walking to work cuts risk of diabetes and high blood pressure(インペリアル カレッジ ロンドン 2013年8月6日)
[ Terahata ]
日本医療・健康情報研究所
運動療法の関連記事
- 30代の高血糖や脂質異常は将来の認知症リスクを高める 若い頃から食事や運動に取り組むことが大切
- 【新型コロナ】回復後も後遺症で糖尿病に ウォーキングなどの運動で後遺症の悪循環を断ち切る
- 33歳で心臓発作を経験 39歳で再発 自分と家族のために生き方を変えた男性の物語
- 食事を少し減らし運動を少し増やしただけで肥満は改善できる 肥満は糖尿病リスクを高める
- 【心房細動週間】糖尿病の人は心房細動にご注意 階段をよく利用している人はリスクが低い
- 【新型コロナ】"楽しみ"をともなう運動でうつや不安を予防 運動は楽しむことも大切
- 「筋トレ」の実施時間が長いほど糖尿病リスクは低下 家庭や職場で簡単にできる筋トレ
- 多様な運動を組み合わせた「カクテル運動」で糖尿病に対策 忙しくて時間をとれない人も大丈夫
- 「家事」で糖尿病リスクを低下 家事に体と心を活性化するアンチエイジング効果が
- 【新型コロナ】テレビばかり見ていると血栓症リスクが上昇 糖尿病の人は立ち上がって運動を