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2013年04月23日
食事療法にスマートフォンを活用 ダイエットに成功
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食事管理やフィットネスに役立てられるソフトが増え、スマートフォンを健康管理に役立てようという動きは、ますます盛んになっている。
いつでもどこでも持ち歩けて、情報の双方向発信の機能が付いたスマートフォンは、情報機器として理想的といえる。
ソフトにはメール送信機能が付いており、栄養士に電子メールを送信し、食事療法についてのアドバイスを受けることもできる。栄養士は受信した記録をもとに、患者に適切なアドバイスを送ったり励ますこともできる。

研究の対象となった128人の参加者は、いずれも過体重や肥満と指摘されており、意欲をもっていても減量になかなか成功できないという悩みをもっていた。
研究チームは参加者を、スマートフォンのソフトを使うグループ(スマートフォン群)、パソコンのオンラインのソフトを使うグループ(パソコン群)、印刷された食事日記を使うグループ(日記群)に、無作為に振り分けた。
参加者はいずれも毎日の体重の増減を記録し、スマートフォン群のグループには隔日、パソコン群と日記群は週に1度、それぞれ食事や運動についてのアドバイスを電話や電子メールで受けた。
6ヵ月後、参加者はいずれも減量に成功したが、開始時からの体重差は、スマートフォン群は4.5kg、パソコン群は1.4kg、日記群は3kgと差が出た。
食事日記は、毎日の食事のカロリー摂取量を記録し、1日の食事のカロリー配分を適正に調整する手助けになる点で有用であることが確かめられたが、スマートフォンのアプリはそれを上回ることが分かった。
期間終了後に食事療法プログラムにどれだけ熱心に参加したかを対面して調査したところ、もっもプログラムを遵守していたのはスマートフォン群であることもあきらかになった。
使用したソフトは、主な食品のカロリーと栄養成分を簡単に調べられるだけでなく、英国で利用できる加工食品や外食のメニューの栄養成分表示も検索できるというものだった。使われた食品データベースは、英国国民保健サービス(NHS)のホームページでも閲覧できる。
「スマートフォンのソフトを使えば、食品売り場やレストラン、カフェテリアで、すぐに食品のカロリーや栄養バランスを確認できます。食事療法の指導を受ける人にとっては、こうした手軽さが、行動変容に結びつきやすいのです。どれだけのカロリーを摂取しているのかが分かるので、指導者にとっても適確なアドバイスが行いやすくなるというメリットがあります」(カーター氏)。
食事の記録をデータベースに残し、指導を行う医療スタッフと共有できるだけでなく、食事療法に取り組む患者と情報を交換し、互いに励まし合うことも可能だ。
スマートフォンを健康管理に役立てようという動きは、ダイエットや食事療法だけでなく、運動や身体活動、睡眠など幅広くみられる。肥満や糖尿病、高血圧症、脂質異常症などの、患者の自己管理が大きな比重を占める慢性疾患の治療に活用できるソフトも増えてきた。
今回の研究に使われたソフトは、糖尿病患者が血糖自己測定で得た血糖値やインスリン投与量を記録できる機能も追加される見込みだという。
Smartphone way to lose weight(リーズ大学 2013年4月15日)
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