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2013年01月29日
アルコールにより睡眠の質が低下 夕方以降の飲酒に注意
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英国のロンドン睡眠センターのイルシャード エブラヒム医長らは、アルコールがもたらす睡眠への影響を調べた20件の研究をメタ解析した。研究では、約500人の患者を対象に、就眠前にアルコールを飲んでもらい、その後の睡眠の状態を調べた。
どれだけアルコールを飲んだかに関わらず、アルコールは眠りにおちるために要する時間を縮めることが分かった。
しかし、アルコールを飲むと、睡眠途中で目が覚める中途覚醒や、早朝に目が覚める早朝覚醒も増えた。
眠りにつくと、まずノンレム睡眠があらわれ、次に浅い眠りのレム睡眠へと移行する。眠りはこれらの2種類の睡眠で構成されており、ひと晩に4~5回、一定のリズムで繰り返される。
「アルコールを飲むと、眠りに入りやすくなりますが、睡眠は中断されます。アルコールが体内で分解されるときに発生するアセトアルデヒドは、レム睡眠を阻害し、浅いノンレム睡眠状態が長く続いてしまいます。アルコールは、睡眠全体の質を改善する役にはたちません」と、エブラヒム氏は話す。
アルコールによる利尿作用や、寝汗をかきやすくなることで、血液が固まりやすくなり、血管が詰まりやすくなる。睡眠中の脳梗塞、心筋梗塞のリスクも高くなる。
「また、お酒を飲んで仰向けに寝ると、いびきが多くなり、睡眠時の無呼吸のリスクも上昇します。寝酒はほどほどにするのがよいのです」(エブラヒム氏)。
アルコールを飲む量が徐々に増え、いつの間にかアルコール依存症になってしまう場合が多いのも問題だ。
「また、アルコールと睡眠薬はいっしょに飲んではいけません。両者が作用し合い、作用が強められます。ふらつき、めまい、寝ぼけや脱力、記憶障害など、事故につながることが多くなります」と、研究者は指摘している。
アルコール以外にも注意が必要なのがカフェイン。睡眠の質はアルコール、カフェイン、ニコチンなどによって低下しやすい。睡眠の質を高めたければ、夕方以降はお酒やコーヒー、タバコなどは控えるほうがよいという。
Reviewing alcohol's effects on normal sleep(国際アルコール学会 2013年1月22日)
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