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2012年10月05日
11月14日は世界糖尿病デー 糖尿病の脅威から未来を守ろう

糖尿病はもはや流行病というべき勢いで増加しており、全世界的に深刻な課題となっている。最近の調査によると、世界で糖尿病とともに生きる人の数は3億4,600万人以上に上り、日本だけでも1,000万人を超えている。有効な対策を施さないと、糖尿病有病数は2030年までに2倍以上に増加すると予測されている。
11月14日は、1922年にチャールズ・ベストとともにインスリンを発見したフレデリック バンティングの誕生日にあたる。インスリンの発見により、糖尿病治療は飛躍的な進歩をとげた。
糖尿病合併症を防ぐために、早期に治療を開始し継続する必要がある。そのため今年の世界糖尿病デーには「糖尿病:私たちの未来を守ろう(Diabetes: protect our future)」をスローガンに、糖尿病と治療と予防が呼びかけられる。
先進国だけでなく途上国でも、糖尿病有病数は増加している。スローガンで掲げられた世界共通の3つのメッセージは「すべての人が必要な情報にアクセスしやすくしよう」、「私たちの生活は危険にされされていることを知ろう」、「糖尿病とともに生きる人々が負い目を強いられたり差別されないようしよう」だ。
世界糖尿病デーに賛同する世界の国や地域で、市民向けの講演や無料の糖尿病の検査が開催され、治療の継続の大切さが呼びかけられる。日本でも日本糖尿病学会、日本糖尿病協会の「世界糖尿病デー実行委員会」が中心となり、全国各地で関連イベントやブルーライトアップを開催する。
11月14日を中心にライトアップされる著名な建造物は、フロリダ大学センチュリータワー(米国)、スピンネーカー・タワー(英国)、ADJ本部ビル(ブラジル)、ブルーウォーター橋(カナダ)、ペンシルバニア州議会議事堂(米国)、清水寺(日本)など多数に上る。
日本では横浜マリンタワー、鎌倉大仏、長谷観音堂、駿府城、名古屋城、岐阜城、東寺五重塔、二条城、京都タワー、紀三井寺、金峯山寺、神戸ポートタワー、海峡ゆめタワー、福岡タワー、眼鏡橋、熊本城など、全国な著名な建造物など約100ヵ所がブルーにライトアップされる。世界各地のブルーライトアップの映像は、インターネットで世界に向けて公開されている。

「糖尿病の治療は早期からはじめることが大切」、「地域コミュニティーも巻き込んで生活スタイルの改善に取り組もう」といったメッセージが短いビデオにまとめられ、世界中で投稿され閲覧されている。
※画面をクリックすると再生が始まります。
「糖尿病への注意を喚起しよう」と合い言葉に、昨年には世界の30ヵ国以上の約40都市でフラッシュモブが実施され、その様子はインターネットで公開されている。ウォーキングなどの運動に取り組む様子を撮影したフラッシュモブも撮影されている。
世界糖尿病デー(国際糖尿病連合)国際糖尿病連合(IDF)
世界糖尿病デー 公式ホームページ [世界糖尿病デーイベント実行委員会]

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