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2012年07月06日
インスリンは熱に弱い 夏場の保管方法
インスリン製剤やGLP-1受容体作動薬は、基本的にタンパク質なので熱による変性が起こりやすい。タンパク質の変性とは、卵を焼くと白くて固くなるように、 熱などの刺激により、タンパク質の性質が変わってしまう現象だ。
37〜40度までの常温なら変性はおこりにくいとされるが、夏場は高温になりやすいので、注意が大切となる。
37〜40度までの常温なら変性はおこりにくいとされるが、夏場は高温になりやすいので、注意が大切となる。
特に駐車した自動車の中は50度以上になることがあるので放置しない。直射日光があたる窓際などにも放置しない。
夏の旅行など炎天下で長時間持ち歩く時は、保冷バックを活用する。冷蔵庫で冷やした保冷剤を、製剤に直接ふれないようにタオルで包み、いっしょに保冷バックに入れる。
保冷剤の用意がない場合は、冷やした飲み物のペットボトルを製剤といっしょにバッグに入れる。
未使用のインスリンは、冷蔵庫のドアポケットに保管し、凍結しないように気をつける。インスリンが凍結すると、変性が起こってしまったり、インスリンカートリッジが破損することがあるので、冷蔵庫の冷凍室には入れない。夏場に冷蔵庫を「強冷」に設定すると、冷気の吹き出し口の温度が下がるので注意。
使用中のインスリンやGLP-1受容体作動薬は常温で保存できるが、使用期限は製剤によって異なるので、ラベルや外箱の記載を見て確認する。
インスリン・GLP-1受容体作動薬の使用期限
※各製剤の添付文書による詳しくは医療スタッフ向けサイト「糖尿病リソースガイド」をご覧ください。
ノボラピッド注フレックスペン 外箱及び本体に表示の使用期限内に使用すること。 ヒューマログ注ミリオペン 外箱等に表示。 アピドラ注ソロスター 使用開始後4週間は安定である。[使用時の安定性試験(25℃)に基づく。] レベミル注フレックスペン 外箱及び本体に表示の使用期限内に使用すること。 ランタス注ソロスター 使用開始後4週間を超えたものは使用しないこと。[使用時の安定性試験に基づく。] ノボラピッド30ミックス注フレックスペン 外箱及び本体に表示の使用期限内に使用すること。 ヒューマリン3/7注ミリオペン 使用期限:外箱等に表示。 ビクトーザ皮下注 使用開始後は室温に保管し、30日以内に使用すること。 バイエッタ皮下注 使用開始後30日以内に使用すること。
[ Terahata ]
日本医療・健康情報研究所
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