ニュース
2010年09月01日
牛乳=メタボは誤解? 牛乳・乳製品がメタボ予防に効果
- キーワード
- メタボリックシンドローム 糖尿病と肥満 糖尿病の食事指導 [間食] 食事療法
牛乳をとりすぎるとメタボや肥満になりやすいと思っている人が少なくないが、実際には牛乳・乳製品をよくとる人ではメタボの割合が低いとする調査結果を、日本酪農乳業協会(Jミルク)が8月26日に発表した。
研究では、20〜60歳代の7650人を対象に(解析対象者は8659人)、2008年10月から09年3月に牛乳の摂取など日常の食生活、運動習慣、腹囲、血圧値、中性脂肪値、コレステロール値など健康診断の結果を調査した。調査結果は、日本栄養・食糧学会誌8月号に発表され
牛乳を飲む女性ではメタボが4割減少
1日1杯の牛乳が体をサポート
食生活の欧米化や運動不足により、肥満や脂質異常症、2型糖尿病、高血圧症などの生活習慣病になる人が急増している。これらは動脈硬化を促し、日本人の死亡原因の上位を占める心疾患や脳卒中の発症につながる。その多くは過食や肥満、特に内臓脂肪の蓄積に起因しているとみられる。
Jミルクでは「牛乳や乳製品には肥満を防止する機能がある。牛乳がメタボや肥満の原因になるという理解は間違い」と強調してい
牛乳やヨーグルトなど乳製品は、カルシウムの供給源としても重要だが、蛋白質、脂質、炭水化物、ビタミンも含まれる。
糖尿病の食事療法でも、牛乳を1日コップ1杯(180mL、120kcal)とるこが勧められている。牛乳100mlに含まれるカルシウムは110mg。
ただし、飲みすぎると脂質のとりすぎにつながる。また、チーズは乳製品だが、牛乳とは栄養組成が違い脂質が多いので注意が必要。
『牛乳・乳製品摂取とメタボリックシンドローム』に関する横断的研究(社団法人日本酪農乳業協会)
関連情報糖尿病の食事療法でも、牛乳を1日コップ1杯(180mL、120kcal)とるこが勧められている。牛乳100mlに含まれるカルシウムは110mg。
ただし、飲みすぎると脂質のとりすぎにつながる。また、チーズは乳製品だが、牛乳とは栄養組成が違い脂質が多いので注意が必要。
牛乳を飲む人で心臓病などの死亡リスクが低下-糖尿病NET
[ Terahata ]
日本医療・健康情報研究所
メタボリックシンドロームの関連記事
- 体重をわずか3%減らすだけで肥満・糖尿病を改善できる 【日本肥満症予防協会セミナー・レポート】
- 糖尿病や肥満の新たな治療 肝臓の「アクチビンE」が脂肪を燃焼
- 糖尿病と心不全リスク 「心不全パンデミック」に3つの方法で対策
- 甘いものを食べるなら日中の活動時間を選ぶとメタボになりにくい
- 「職場ストレス」がメタボの危険性を40%上昇 ストレスを解消
- 対談「女性と生活習慣病予防」一無、二少、三多で健康長寿
- 「ミドリムシ」から糖尿病を改善する成分 「痩せるホルモン」を促進
- 実践!スローカロリー「上手な糖質活用のノウハウを教えます」
- 「やせ過ぎ」「人とのつながり」「喫煙」が高齢者の寿命を縮める
- 「おにぎりダイエット」で体重が減少 ご飯と運動で腹囲は減らせる