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2010年09月01日

【お知らせ】 食後高血糖の抑制に 「低糖質食品」コーナーをオープン

糖尿病リソースガイド

 血糖コントロールを十分に改善できない糖尿病患者さんや糖尿病予備群の多くで、食後高血糖の抑制が食事療法の大きなテーマとなっています。消化・吸収されにくい難消化性の食物繊維や消化・吸収に時間がかかる蛋白質などをとりいれた「低糖質食品」を利用する方法が、最近話題を呼んでいます。

栄養成分や原材料名などの一覧も確認できるコーナーを開設
 食後血糖値を上昇させないためには、なるべく消化・吸収が遅い食品をとったり、糖質の摂取を減らすことが効果的です。最近では「糖質ゼロ」や「糖質オフ」と表示された「低糖質食品」が増えています。

 米やパン、麺類などの主食や間食に多く含まれる消化・吸収が早い糖質を抑え、「低糖質食品」に変更することで食後高血糖を改善し、血糖コントロールに良い影響を期待できます。

 低糖質食品は、パン、麺類、クッキー、ケーキなど豊富な種類があり、同種の食品に比べてエネルギーも低く抑えてあります。今後はさまざまなシーンでの活用が期待されます。

 そこで「糖尿病リソースガイド」では、9月1日より、食後高血糖対策に役立つ「低糖質食品」のコーナーをオープンしました。小麦ふすまを使った製品を中心にリストアップして掲載しています。

 各製品に含まれている糖質量やエネルギー量をはじめ、栄養成分や原材料名、販売元などの情報も一覧できます。今後、情報を増やしていきます。

注1 食後高血糖
 血糖値を下げるインスリンの基礎分泌はある程度保たれていても、食後のインスリンの追加分泌が不足していたり、血糖値上昇に対する反応が鈍くて追加分泌のタイミングが遅れるなどして、食後高血糖が起こるいわれています。
 食後高血糖の改善は、血糖コントロールを改善するために重要です。糖尿病予備群(境界型)の人でも、動脈硬化の予防という観点から食後高血糖を管理することが望まれます。

注2 糖質の栄養表示基準
 健康増進法にもとづく食品の栄養表示基準では、食品100g当たりのエネルギーが5kcal、糖質が0.5gより値が小さければ「無、ゼロ、ノン、レス」といった表記が認めらています。また、食品100g当たりのエネルギーが40kcal以下、糖質が5g以下などの場合は「低、ひかえめ、少、ライト、オフ」といった表記が認めらています。

[ mhlab ]
日本医療・健康情報研究所

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