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2010年09月13日
トランス脂肪酸はやっぱり「体に悪い」 体に良い脂肪酸をとろう
- キーワード
- 糖尿病の食事指導 [間食] 糖尿病合併症 食事療法


同庁は「トランス脂肪酸の摂取量が少ない方がよいのはあきらか。国内でも食品への表示規制を進めるべき」としている。同庁は今月中にも、トランス脂肪酸が製品に含有する量を食品メーカーが任意で示す際のガイドラインをまとめる。将来は
水素添加によって製造されたマーガリン、ファットスプレッド、ショートニングや、それらを原材料に使ったパン、ケーキ、ドーナッツなどの洋菓子、揚げ物などにトランス脂肪酸が含まれている。
トランス脂肪酸は、LDL(悪玉)コレステロールを増やし、HDH(善玉)コレステロールを減らし、動脈硬化を促し心疾患の危険性を高めるとみられている。
トランス脂肪酸をめぐっては、世界保健機関(WHO)が2003年に、1日当りのトランス脂肪酸の平均摂取量を、最大でもエネルギー摂取量の1%未満に抑えるよう勧告した。これを受けて米国やカナダ、韓国などでは、国が栄養成分表示の一環として、食品への含有量
脂質全体の量だけでなく、脂肪酸の種類を考えてちょうどよい量をとることが大切。食事での脂質の摂取が健康にもたらす影響ついて、世界中で研究が行われている。
不飽和脂肪酸のうち、二重結合が1つしかないものが一価不飽和脂肪酸、二重結合が2つ以上あるものが多価不飽和脂肪酸。多価不飽和脂肪酸の中で、鎖状に結合した3個目の炭素に二重結合があるもの(α-リノレン酸、EPAなど)を「n-3系(オメガ3)脂肪酸」といい、6個目の炭素に二重結合があるもの(リノール酸、γ-リノレン酸など)を「n-6系(オメガ6)脂肪酸」という。
食品に含まれる不飽和脂肪酸は、適切にとると動脈硬化を抑え、心疾患などの予防につながると注目されてい
飽和脂肪酸
- 飽和脂肪酸をとりすぎると、LDL(悪玉)コレステロールや中性脂肪が増え、心疾患の危険性を高めるおそれがあると報告されている。飽和脂肪酸の炭素の数によって、コレステロールに与える働きは異なる。
一価不飽和脂肪酸
- 摂取する炭水化物の一部を一価不飽和脂肪酸に置き換えると、HDL(善玉)コレステロールが増え、心疾患の危険性が下がることが報告されている。
- 摂取する飽和脂肪酸の一部を一価不飽和脂肪酸に置き換えると、LDL(悪玉)コレステロールが減り、心疾患の危険性が下がることが報告されている。
多価不飽和脂肪酸
- 摂取する飽和脂肪酸の一部を多価不飽和脂肪酸に置き換えると、心疾患の危険性が下がることが報告されている。
- n-3系の多価不飽和脂肪酸を多く含む魚を摂取すると、心疾患の危険性が下がることが報告されている。
コレステロール
- 血液中のコレステロールが多いと心疾患の危険性が高くなる。コレステロールの摂取量が多いと血液中のコレステロールが増えたり、心疾患の危険性を高めると報告されている。
トランス脂肪酸
- トランス脂肪酸は、LDL(悪玉)コレステロールを増やし、HDL(善玉)コレステロールを減らすことが報告されている。トランス脂肪酸は、動脈硬化などによる心疾患にかかる危険性を高める。
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