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2010年03月25日
甘い飲料とジャンクフード制限で肥満減少 “ソーダ税”も検討
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- 糖尿病の食事指導 [間食] 食事療法

米国では小児肥満が過去30年間で3倍以上の割合で増えており、子供の3人に1人は太りすぎか肥満だという。
カリフォルニア州のシュワルツネッガー知事は、子供の肥満対策として、州内の公立学校で砂糖を加えて過度に甘くした炭酸飲料やジャンクフードの販売を全面的に制限する法律を2003〜2005年に成立させたが、こうした規制が小児肥満にどのように影響するかは分かっていなかった。
研究では、カリフォルニア州の9〜10歳の5年生と、12歳〜13歳の7年生を対象に行った身体・体力調査の体格指数(BMI)の測定データを解析。その結果、過体重の子供は、規制が行われる前は全学年で男子・女子ともに増加していたが、2004年に規制が始められてから3年間であきらかに減少したことが分かった。減少傾向がみられなかったのは5年生の女子だけだった。
ロサンジェルスの子供を対象にした調査でも同様の結果となり、甘い清涼飲料やジャンクフードを規制した後では、過体重や肥満は減少していた。
「この研究は、カリフォルニア州全体で小児肥満に関わる政策を検証した最初の例となる」とサンフランシスコ州立大学のEmma Sanchez-Vaznaugh准教授(保健教育学)は話す。
「子供は学校でおやつを、少なくとも1日に1回はとっている。我々の調査では、適正体重を維持している子供はわずか4割に過ぎないことが示されている。子供の肥満の割合はまだ高いので、効果的な政策が必要だ」。
子供の間食は1970年代末から急激に増えた。間食をとる子供は1977年には74%だったか、2006年には98%に増加したという。アイスクリームやチョコレート、クッキーなど糖分や脂肪分の多い食品や、クラッカー、プレッツェルなど塩分の多い食物の摂取量が増え、子供だけでなく成人でも、甘い食べ物と飲み物は依然として好まれている。
「小児期の食習慣は成人してからも大きな影響を及ぼす。子供が食物を選ぶことができ、肥満を予防する生活習慣を学べる環境をつくることが重要だ」とSanchez-Vaznaugh氏は述べている。
しかし調査によると、治療を受けて血糖コントロールと、高血圧やコレステロールのコントロールを行っている人は10%未満で、90%以上は糖尿病合併症の発症の危険にさらされているという。
肥満と運動不足が重なり、2型糖尿病はこの20年間で「伝染病」といえるほど急増している。糖尿病と診断された市民は約50万人。さらに20万人が糖尿病が疑われるという。糖尿病を発症していない人でも、血糖値の高い糖尿病予備軍は140万人に上る。
「糖尿病が我々の街をおびやかしている」とニューヨーク市保健当局のThomas R. Frieden医師は言う。「血圧、コレステロール、血糖がコントロールされない数十万人もの糖尿病の市民が、心臓発作や脳卒中、失明、腎不全などの危機にさらされてい
糖尿病をもった人の8割以上は太りすぎか肥満。肥満と2型糖尿病の増加させる原因のひとつとして、高カロリーの清涼飲料やジャンクフードの食べすぎが挙げられている。同市の調査によると、成人の27%が毎日1回以上、糖分の多い炭酸飲料などの飲料を飲んでいるという。そうした飲料を飲むと、缶入り飲料では2缶で300kcal以上を余分にとることになる。
そこでニューヨーク州は、炭酸飲料などに課税する方針を打ち出した。州の案では1缶(355ml)につき約12セント(約11円)の上乗せを検討している。
州保健当局では、肥満は2型糖尿病をはじめ、公衆衛生における重要な課題とした上で、「高カロリーの飲料の低価格化は、成人と子供にとって脅威になると」と課税の必要性を説明している。同州では若年者での肥満の割合が過去30年で3倍に増加しており、住民の間では新たな税負担を容認する声も少なくないという。
「糖尿病との戦いでは良いニュースもある。それは対策をすれば予防と治療・管理ができることだ」と保健当局では述べてい
「ライフスタイルを変え、健康的な食事をとり、より多く運動する習慣を定着させ、高カロリーの飲料を避けることで糖尿病をもっている人々は長生きできる。ライフスタイルの改善と適切な治療、血糖値や血圧値、コレステロール値をコントロールすることで、健康的な生活をおくることができる」。
‘Competitive’ Food And Beverage Policies: Are They Influencing Childhood Overweight Trends?(Health affairs)
New school policies may help stem obesity rates(サンフランシスコ州立大学)
関連情報
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