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2010年02月04日
塩分とりすぎで循環器病リスクが高まる「塩分を控えめに」
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日本人の塩分摂取量は多い。塩漬けの魚や干物などの塩蔵食品を多くとり、塩分をとりすぎる食生活を続けると、心筋梗塞や脳卒中などの循環器疾患やがんの発症リスクが高まることが、厚生労働省研究班の大規模調査で確かめられた。
塩分摂取量が多いと循環器疾患リスクが高まる

血圧を下げるために塩分を控える
塩分のとりすぎが高血圧と関連があることはよく知られている。塩分をとりすぎていると、血圧が高くなり、脳卒中や心筋梗塞などの循環器疾患の危険を高めることが、これまでの研究でも確かめられている。
研究班では「塩蔵食品を控え、食卓や調味でのしょうゆや塩分、味付けを控えることで、がんと循環器疾患のどちらも予防できるだろう。魚は心筋梗塞のConsumption of sodium and salted foods in relation to cancer and cardiovascular disease: the Japan Public Health Center?based Prospective Study
American Journal of Clinical Nutrition, 91: 456-464, 2010 関連情報
食塩制限運動、5年で25%削減目指す ニューヨーク市(糖尿病NET)
[ Terahata ]
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