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2010年01月21日

バングラデシュの1型糖尿病の子供たちにインスリンと糖尿病ケアを提供

キーワード
1型糖尿病
 ノボ ノルディスク社(デンマーク)は、途上国の小児糖尿病患者の糖尿病ケアを支援するプログラム「糖尿病の子供たちの未来を変える(Changing Diabetes® in children)」を推進している。2009年11月にバングラデシュ人民共和国でも同プログラムを開始すると発表した。バングラデシュは同プログラムの6つめの対象国となる。

 プログラムでは5年間の期間に、700人の1型糖尿病の子供たちにインスリンと糖尿病ケアを無償提供する。同社とバングラデシュ糖尿病協会が協力し、世界糖尿病財団がサポートする。

 バングラデシュは、1人あたりの医療費支出が世界でもっとも少ない国のひとつ。国際糖尿病連合(IDF)によると、バングラデシュには1型糖尿病の子供たちが約1万4300人おり、バングラデシュ糖尿病協会とその57支部がそのケアを行っている。

 プログラムでは1型糖尿病の子供の診断・治療の専門クリニックを3つ設立し、そこで基本的な糖尿病治療やインスリンの無償提供のほか、患者の登録や教育、地域の医療従事者への研修なども行うとしている。クリニックでは、8名の医師と8名の糖尿病教育担当者がプロジェクトに登録した子供たちの治療の経過観察を行う。また、ライフスキャン社の協力を受け、登録した子供たちに血糖測定器や試験紙も提供する。

 「糖尿病の子供たちの未来を変える」プログラムは、ノボ ノルディスクの糖尿病ケア施策の一環で、国際連合に定められた人権の基本理念や、ミレニアム開発目標に基づいている。このプログラムは、2009年初め、カメルーン共和国、コンゴ共和国、ギニア民主共和国、タンザニア連合共和国、ウガンダ共和国のサハラ以南のアフリカ5ヵ国を対象に始められた。

 貧困に苦しむ国において糖尿病の子どもの死亡率は高く、サハラ以南の国で1型糖尿病と診断された子どもの寿命は、多くの場合1年未満だという。医療提供者への研修が十分でないこと、インスリンの供給や糖尿病治療が十分にいきわたっていないことなどから、生存率には大きな差がある。

 ノボ ノルディスクでは、5年間のプロジェクト終了時期までに、「それぞれの国で、政府や糖尿病協会などのパートナーとの持続可能な協力関係によって、多くの糖尿病クリニックを設立し、1型糖尿病の認知を高め、診断や治療のレベルを向上させることを目標とする」としている。

ノボ ノルディスク ファーマ(株)
Novo Nordisk - Changing Diabetes®(英語)

このページの記事はノボ ノルディスク ファーマ(株)が2009年11月16日付で発表したプレスリリースをもとにしています。
[ Terahata ]
日本医療・健康情報研究所

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