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2009年01月15日
脳卒中が起きたら2時間以内に病院へ 市民講座で呼びかけ
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- 市民公開講座
第43回日本成人病(生活習慣病)学会「市民公開講座」が、1月11日に東京都千代田区の都市センターホテルで開催された。テ−マは「脳卒中は防げる!生活習慣の見直しから」。
第43回日本成人病(生活習慣病)学会 市民公開講座
[日時] 2009年1月11日(日)
[場所] 都市センターホテル
[内容]
1. 基調講演:脳卒中にかからないために
山口武典(日本脳卒中協会理事長、国立循環器病センタ−名誉総長)
2. 脳卒中を乗り越えて
小林完吾(アナウンサー)
3. 運動のすすめ
三浦雄一郎(プロスキーヤー、クラーク記念高等学校長)
人口の高齢化にともない脳卒中患者も急増するとみられている。厚生労働省が発表した「2008年人口動態推計」によると、脳卒中は日本人の死因の第3位。患者数は年々増加しており、「平成17年患者調査」では脳卒中(脳血管疾患)の患者数は136万5000人に達した。
脳卒中は高齢になるほど発症率が高くなる。日本の高齢人口は急速に増加しており、高齢者人口は2025年には、65歳以上が27%に、75歳以上が15%に達すると予測されている。脳梗塞は軽症であっても、運動[日時] 2009年1月11日(日)
[場所] 都市センターホテル
[内容]
1. 基調講演:脳卒中にかからないために
山口武典(日本脳卒中協会理事長、国立循環器病センタ−名誉総長)
2. 脳卒中を乗り越えて
小林完吾(アナウンサー)
3. 運動のすすめ
三浦雄一郎(プロスキーヤー、クラーク記念高等学校長)
脳卒中は予防できる・治療できる
山口武典・日本脳卒中協会理事長は、「脳卒中は防げる!治せる!」と題して講演。
脳卒中には、脳血管が詰まる脳梗塞、脳内の細い血管が破れて出血する脳出血、脳動脈瘤が破れて脳表面に出血するクモ膜下出血がある。このうち脳梗塞は、動脈硬化で脳の血管が狭くなったり、心臓などから血栓(血液の塊)がはがれて流れてきて、脳の血管が詰まる病気。脳細胞に酸素や栄養が送られないと細胞が死んでしまい、後遺症や死亡につなが
日本脳卒中協会 脳卒中予防十か 条
1 手始めに 高血圧から 治しましょう
2 糖尿病 放っておいたら 悔い残る
3 不整脈 見つかり次第 すぐ受診
4 予防には タバコを止める 意志を持て
5 アルコール 控えめは薬 過ぎれば毒
6 高すぎる コレステロールも 見逃すな
7 お食事の 塩分・脂肪 控えめに
8 体力に 合った運動 続けよう
9 万病の 引き金になる 太りすぎ
10 脳卒中 起きたらすぐに 病院へ
日本人では1960年代に比べ脳梗塞が急速に増えている。食生活が欧米化し、脂肪や塩分をとりすぎていることが大きく影響している。脳卒中を予防するために、健康的な食生活をおくり、医師の検診を定期的に受けることが欠かせない。高血圧や糖尿病のある人では、それらの病気の治療を続けることが重要。高血圧の人が降圧治療を行うと脳卒中を35〜40%抑制でき、脂質異常症ではコレステロールを下げることで30%抑えられるという報告がある。
医療機関での脳卒中の検査としてはCTやMRIが行われる。このうちMRI(磁気共鳴診断装置)による検査は、古い小さな脳梗塞(無症候性脳梗塞)や、破裂しそうな動脈瘤、細くなって詰まりそうな血管なども発見できる。脳卒中にかかりやすいかは、健康診断を毎年受けることである程度知ることができる。
1 手始めに 高血圧から 治しましょう
2 糖尿病 放っておいたら 悔い残る
3 不整脈 見つかり次第 すぐ受診
4 予防には タバコを止める 意志を持て
5 アルコール 控えめは薬 過ぎれば毒
6 高すぎる コレステロールも 見逃すな
7 お食事の 塩分・脂肪 控えめに
8 体力に 合った運動 続けよう
9 万病の 引き金になる 太りすぎ
10 脳卒中 起きたらすぐに 病院へ
一刻も早く病院で適切な治療を
脳卒中を急に発症した場合、急性期脳卒中が疑われる。その場合は、後遺症を減らすためにも、一刻も早く医療機関で適切な治療を行うことが重要となる。脳梗塞は治療が困難とされていたが、2005年に血栓を溶かす治療薬「tPA(血栓溶解薬)」が登場。tPAには、血栓に吸着し血栓を溶かし脳の血流を速やかに再開させる効果がある。脳梗塞の発症後3時間以内にtPA治療を行うと、後遺症なく治療をできる患者は5割増えるという。
tPAには発症から「3時間以内に投与」にという条件がある。病院に到着後、画像診断や血液検査などに要する時間を差し引くと、発症から医療機関への搬送は「2時間以内」が求められる。実際には、発症2時間以内にtPA治療を実施できる医療機関に到達できた患者は少なく、実際に受けているのは患者の数%にすぎない。そのため、迅速に治療できるようにする医療体制の整備が求められている。
健康に暮らすために意志が大切
アナウンサーの小林完吾さんは「脳卒中を乗り越えて」と題し講演。小林さんは日本テレビのアナウンサーとして活躍し、定年退職もフリーアナウンサーとして多忙の日々を送っていた。1996年に脳出血、2001年に脳梗塞を経験したが、持前の強い精神力と熱心なリハビリにより病気と後遺症を克服した。現在も自らの経験を元にした講演や、ラジオのパーソナリティーなどで活躍してい(社)日本脳卒中協会
[ Terahata ]
日本医療・健康情報研究所
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