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2007年12月05日
大豆を食べると脳梗塞・心筋梗塞の予防につながる
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大豆に含まれるイソフラボンという物質に女性ホルモンに似たはたらきがあり、動脈硬化を防ぎ、心筋梗塞などの循環器疾患の発症リスクを下げるのではないかと考えられている
研究班は、岩手、秋田、長野、沖縄に住んでいる40〜59歳の男女約4万人を対象に、1990年から13年間追跡して調査した。大豆やみそ汁などの大豆食品を食べた回数や量、生活習慣について記録してもらい、イソフラボンの摂取量を推定した
大豆の摂取頻度によって3つのグループに分け、発症リスクを比較したところ、女性では、大豆を週5日以上食べる人は週0〜2日の人と比べ、脳梗塞は0.64倍、心筋梗塞は0.55倍と低くなっていた。
また、イソフラボンの推定摂取量を推計し多い順に5グループに分けて分析した。その結果、もっとも多く摂取した女性のグループの脳梗塞になるリスクは、最も少ないグループに比べて0.35倍と低いことがわかった。
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閉経後の女性に限ると、イソフラボン摂取量が多いほど脳梗塞、心筋梗塞リスクが特に低くなることもわかっ
イソフラボンには血中コレステロールや血圧、血糖耐性などを改善する効果がこれまでの研究で報告されている。イ
大豆にはイソフラボンが豊富に含まれており、日本人の大豆摂取量は他の国に比べると多い
イソフラボンの
この研究結果は、国際的な医学誌「Circulation」11月27日号に発表された
●厚生労働省研究班「多目的コホート研究(JPHC研究)」
●Circulation(英文・概要)
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