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2007年10月22日

「1本で1日分」の野菜ジュースの栄養はどれくらい?

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食事療法
 「1本で1日分の野菜」などと野菜の量を強調する表示をした野菜ジュース類の多くは「含まれる栄養素の量が野菜350gの相当量を下回っている」と発表された。調査を行った名古屋市消費生活センターでは、「野菜ジュースは小鉢1皿程度と理解したほうがいい」としている。

 対象となったのは主な原材料が野菜と表示した野菜ジュース16銘柄と、果汁を配合した19銘柄。ほとんどのパッケージに「1日分の緑黄色野菜を使用」「1本で野菜350g」などと表記されていた。調査では、それぞれの商品に含まれるカロテン、ビタミンC、カルシウム、カリウム、マグネシウムなどの栄養素を測定し、1日に必要な野菜を食べたときの摂取量の目安をカロテン 8,563μg、ビタミンC 45mg、カルシウム 114mgとして比較した。

 35銘柄の調査結果によると、エネルギーは1本当たり40kcalから80kcalだった。カロテンは15銘柄で目安量を下回り、ビタミンCとカルシウムは33銘柄が下回った。カリウムで24銘柄、マグネシウムも30銘柄がそれぞれ目安量より少なかった。食物繊維は、100g当たり3g以上のものはゼロで、1g以下のものが19銘柄あり、野菜に比べ食物繊維も少なめであることがわかった。また、野菜350gから摂取できる栄養素をすべてバランス良く含んでいるものはみられなかった。

 同センターは「野菜ジュースを小鉢1皿程度と考え、食事に上手にとり入れていくと良いのではないか」と話し、野菜ジュースには「カロテン○○○μg、ビタミンC○○mg」といった栄養表示のあるものが多いので、表示をみて商品を選ぶことを勧めている。

野菜をどれくらいとれば良いのか
 厚生労働省が推進している「21世紀における国民健康づくり運動(健康日本21)」では、野菜の1日の摂取目標量は350g、うち緑黄色野菜を120gとるのが望ましいとしている。厚労省・農水省の「食事バランスガイド」では、野菜の小鉢1皿を野菜70g程度とみて、1日に小鉢5皿(野菜炒めなどは2皿と考える)とることを勧めている。
 糖尿病の食事療法では、野菜300gのエネルギー量をおよそ80kcalとして計算する。

名古屋市消費生活センター
 -消費生活関連テスト

関連情報
日本人の食事摂取基準(厚生労働省)
ビタミンDとカルシウムは2型糖尿病のリスクを低下させる

[ Terahata ]

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