ニュース
2006年03月18日
「親世代より肥満」やっぱり 小中学生を30年前と比較
- キーワード
- 糖尿病と肥満
年齢別肥満傾向児の割合
調査は、全国の公立小中学校の児童・生徒を対象に昨年4月から6月にかけて実施された健康診断を基に集計。性別・年齢別に身長別平均体重を求め、その平均体重の120%以上の児童を「肥満傾向児」とした。
親の世代が小中学生だった時期を30年前の1977年度と想定し、子供の世代と親の世代を比べその現状を確かめたところ、男女ともに全年齢で肥満傾向と判定された児童が増えていた。最も差があったのは12歳で、今年度が10.42%だったのに対し、親世代は6.64%だった。
内臓脂肪型肥満であると見た目では肥満と分かりにくい場合があるので、肥満傾向の児童は実際にはもっと多いだろうと考えられる。
「欠食」の小学生を5年でゼロに
政府の検討会は2月に、2007年度から5年間で肥満傾向児の減少などを目標に掲げた食育推進基本計画の最終案をまとめた。昨年7月に施行された食育基本法の理念を具体化するものだ。
厚生労働省の国民健康・栄養調査(2003年)によると、朝食の欠食率は男女とも20歳代が最も高く、次いで30歳代が高かった。児童の欠食も増加傾向にあり、中学生で4.4%、小学校高学年で1.7%に上ることが示された。朝食の欠食は、1回の食事の摂取量が多くなり、肥満や糖尿病などの比率を高くする原因となる。
計画案には「肥満防止には子供の時期から適切な食生活や運動習慣を身につける必要がある」と明記され、具体的な数値目標が掲げられた。小学生の朝食の欠食率を0%に近づけ、成人で比率の高い20歳代と30歳代の男性についても15%以下に減らすことを目指している。
また、児童たちに食材や農業への理解を深めてもらうため、学校給食での地場産物の使用を全国平均の21%から30%以上にするとした。ほかに、内臓脂肪型肥満が糖尿病などの生活習慣病を引き起こし、より動脈硬化になりやすいことが分かっており、そのキーワードとなる「メタボリックシンドローム(内臓脂肪症候群)」を知る国民の割合を80%以上に高めるとしている。
●詳細は文部科学省のサイトへ
●詳細は内閣府のサイトへ
第5回食育推進基本計画検討会
食育基本法
食品や栄養素のバランスが良い食事に関する適正な知識を身につける「食育」の推進に向け、国や自治体の取り組みなどを定めた法律。2005年7月に施行された。
糖尿病と肥満の関連記事
- 運動と健康的な食事の組み合わせで効果は最大に 内臓脂肪が減り転倒も防止 女性にも運動が必要
- テレビの視聴時間を減らすと糖尿病リスクは減少 遺伝的リスクのある人も心臓病や脳卒中を予防できる
- 朝食をしっかりとると糖尿病が改善 血糖管理に大きく影響 朝食で「お腹ポッコリ」肥満を予防
- 「超加工食品」の食べすぎは糖尿病リスクを高める 筋肉の質も低下 「自然な食品」はリスクを減らす
- ウォーキングなどの運動で糖尿病リスクを減少 余暇時間の運動が寿命を4.5年延ばす 仕事の後は体を動かす習慣を
- 【世界肥満デー】内臓脂肪が増えると糖尿病リスクは上昇 肥満は脳のインスリンの働きを低下 認知症リスクが増加
- 糖尿病の人はビタミンやミネラルが不足 「食の多様性」が糖尿病リスクを下げる 食事バランスを改善
- 糖尿病の人は脂肪肝にご注意 ストレスはリスクを高める 緑茶を飲むと脂肪肝が減少
- 「玄米」で糖尿病を改善 食事では「低GI食品」を活用 血糖値を上げにくい新しい米を開発
- ヨーヨーダイエットが1型糖尿病の人の腎臓病リスクを上昇 体重の増減を繰り返すのは良くない