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2005年12月15日
清涼飲料水などに含まれる果糖がインスリン抵抗性を促進する
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海外の糖尿病治療の研究
清涼飲料水などの加工食品に多く含まれる果糖やコーンシロップを摂りすぎると、メタボリックシンドロームを引き起こし、肥満を促進するおそれがあるという研究が、米フロリダ大学の研究グループによって「American Jounal of Physilology-Renal Physiology」オンライン版に発表された。
研究では、果糖が血液中の尿酸レベルを上昇させ、尿酸値の上昇によりインスリンの作用が低下し、さらに尿酸レベルの上昇がある程度の頻度で発生すると、肥満、インスリンが多量に分泌される高インスリン血症、中性脂肪値の上昇、高血圧などのメタボリックシンドロームの特徴が現れると考えられた。
そこで、ラットに果糖の多い食餌を10週間与え、血中の尿酸レベルの変化を調べたところ、果糖が尿酸値を一時的に上昇させ、糖分の体細胞への貯蔵や利用を調整するインスリンの反応を阻害することが明らかになった。
さらに果糖の多い食餌を与えたマウスの尿酸を減少させたところ、有意に体重が減少し、インスリン抵抗性の減少、血中の中性脂肪値の上昇低下、血圧低下などがみられ、メタボリックシンドロームの徴候が改善されることも確認された。
今回の研究により、甘味の多い加工食品が世界中で肥満の増加を促進している可能性があることが示唆された。
●詳細は「American Jounal of Physilology-Renal Physiology」のサイトへ(英文/要約)
インスリン抵抗性 内臓脂肪の蓄積でインスリン抵抗性が起きると、血糖値が上昇することが知られている。インスリン抵抗性は、インスリンが多量に分泌される高インスリン血症を招く。これは低下したインスリンの作用の低下を量で補おうとする膵臓の働きによるもの。高インスリン血症があると、インスリン抵抗性がさらに強まり糖尿病を進行させるという悪循環になる。 また、インスリンの量が多過ぎると、肝臓で脂肪が過剰に作られたり、血管の壁を構成している細胞が増殖し血管内径が狭くなるなどの現象が起きる。これらはそれぞれ、高血圧、高脂血症、動脈硬化につながる。
インスリン抵抗性 内臓脂肪の蓄積でインスリン抵抗性が起きると、血糖値が上昇することが知られている。インスリン抵抗性は、インスリンが多量に分泌される高インスリン血症を招く。これは低下したインスリンの作用の低下を量で補おうとする膵臓の働きによるもの。高インスリン血症があると、インスリン抵抗性がさらに強まり糖尿病を進行させるという悪循環になる。 また、インスリンの量が多過ぎると、肝臓で脂肪が過剰に作られたり、血管の壁を構成している細胞が増殖し血管内径が狭くなるなどの現象が起きる。これらはそれぞれ、高血圧、高脂血症、動脈硬化につながる。
[ DM-NET ]
日本医療・健康情報研究所
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