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2005年12月15日

2型糖尿病患者の食欲に短期間の血糖値の変動が深く関わる

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海外の糖尿病治療の研究

 2型糖尿病患者の体重が増加すると、血糖コントロールに悪影響があらわれることが明らかだが、そのメカニズムは完全には解明されていない。

 ドイツのLuebeck大学の研究者らは、血糖が食物摂取の調整に重要な役割を果たすと考え、高血糖の2型糖尿病患者の血糖濃度が短期間で正常値へ低下すると食物摂取が顕著に増加するという仮説をたて、そのことを単盲検試験で調べた研究を、「Diabetes Care」12月号に発表した

 研究では、糖尿病患者12名を正常血糖クランプ(90ml/dL)中に1回、高血糖クランプ(189ml/dL)中に1回、計2回試験した。2つのクランプ中にインスリンを一定速度(2.5mU/kg/分)で125分間注入し、同時にブドウ糖を水に溶かしたものを可変的な速度で注入し、目標の血糖値になるように調整した。そして患者にクランプの最後の30分間に、朝食のビュッフェで食べたいだけ食べてもらった。

 高血糖の状態を比較し検討したところ、正常血糖クランプ中では高血糖クランプ中よりも、食事でエネルギーを平均25%多く摂取し(645±75kcal 対 483±37 kcal)、炭水化物、蛋白質、脂肪の摂取量もかなり多かった。

 しかし、食物によるエネルギー摂取量とブドウ糖によって注入されたエネルギーを加えたエネルギー流入の合計は、血糖値が正常な状態と高血糖の状態では、ほぼ同じだった(794kcal 対 790kcal)。

Diabetes Care 2005 28: 2884-2889.

詳細は「Diabetes Care」のサイトへ(英文・要約)

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