なんだかんだで、この「糖尿漫画」も26回も続けておりますが、
最近はネタをひねり出す苦労と、描く時間の確保の板挟みで
頻繁に更新できないのが悩みであります。
と言いつつも今更ながら「モンスターハンター2G」なんぞに
はまってしまい、ゲームに没頭している時間の方が長いのですがね。
しかしこのゲームどれだけボリュームがあるのやら、もう軽く300時間は
超えているはずだが、まだ半分程度しか進んでいないぞ!
マ)王とやらのディアブロスが全然倒せない、、、、いい加減にしろ!!
思いがけず脱線してしまいましたが、今回おさらい漫画を描いたのは
「糖尿病」について社会的認知と、実際患っている私とのずれがあるので
自分自身を含め今一度考えてみる必要があると思ったからです。
病状やメカニズムなどは、私の漫画でも触れているのであえて省きますが
これだけ「糖尿病」という言葉の認知度が高いにも関わらず
その中身について知らない人が多すぎるのはなぜだろうと思うのです、
単純に「目が見えなくなる」とか「足が腐って切断する」とか、
インパクトの強い部分ばかり強調されすぎて、実際はどこかどうなって
どのような状態に陥ると失明に繋がるのか、
足の切断に陥るのかという部分が欠落しているのです。
すい臓の機能低下によるインスリン不足ということをどれくらいの人が
認識しているのでしょうか?
勿論糖尿病を患っていたり、近親者に糖尿病患者がいたりすれば
それについての知識はそれなりに持っているものと思いますが、
始めのうちは食事や運動に気をつけてはいても
次第に更に数値が悪化したり、合併症が出てしまったりと
取り返しのつかない状態に陥る人もいます。
それはこの病気が自覚症状が薄かったり、
あってもあまり気にしなかったりで
静かに進行させてしまう事で悪化して行くのです。
合併症を患って必死で治療している糖尿病患者の方々には申し訳ないことを
重々承知で書きますが「合併症が起きてからは遅い」ということです。
糖尿病と診断されても、合併症が出ていなければ食事制限や運動、
そして投薬やインスリン投与などで、
健康な人と全く変わらない生活が送れます。
制限はあれど好きなものも食べる事も可能ですし、
糖尿病と言われた私が言うのも変ですが、
何よりこれらを行う事により以前よりずっと健康的な体になります。
事実私は体重が以前より20キロも落ちましたし、
だるさや眠気なども激減し今や投薬すら行っておりません。
はっきり言って「健康」です、かなり矛盾しておりますが、、、
言い換えれば、合併症が出ると出ないではとんでもない差があるのです。
透析、失明、足の切断とどれもこれまでの生活を激変させる疾患です。
これを防ぐためには何よりも早く生活改善や治療に取り組むべきで
ネットの質問掲示板にて
「尿が泡立つのですが、、、、糖尿病ですか?」とか
「血糖値が高いのですが、、、、糖尿病ですか?」とか言う前に
気になる症状があるならぜひ医院や病院で検査と診察を受けてください。
気にしてストレスをためるより
何十倍もましですし、仮に「糖尿病」と診断されても
対処する方法はたくさんあります。
なにより合併症が出る前でラッキーと思ってください。
実際私も診断当初はかなり落ち込んでしまいましたが、
今ではこの病に感謝する事すらあります。
それだけ現在は健康的な生活が送れているのです。
特に近親者に糖尿病を患っている人がいるならなおさらです。
この病は遺伝的要素がかなり強いものだという事も知っておいてください。
それから身もふたもない事だと思いますが
「なる人はなるし、ならない人はならない!」という事です。
あの人より太っていないし、食べていないしなどとは
思わないようにして欲しいという事。
、、、、と、私がこのサイトを続けてきて
これまでに実感している事を書き綴りましたが、
私自身もついうっかり忘れていた事を思い出しました。
定期的に通院して血液検査は行っていますが、目の定期検査を忘れていました。
とっくに半年に一度の検査の時期を逃してしまっております。
今度仕事が一息ついたら検査に行ってきます。
結局「糖尿病」の啓蒙などと行った大義名分を掲げながらも、
自分自身に問いかけているのだなとつくづく思い知らされる第26回でした。
あ、それから、メッセージをいただいた方々へ、
大変ありがとうございました!
なにぶんメッセージなるものをいただくことが
少ないために、ビックリすると同時に喜びいっぱいであります。
編集部より:
このコーナーは、2型糖尿病患者であるgonzuiさんが、ご自身の体験をもとに糖尿病の体験記をマンガで表現し、同じ2型患者さんと悩みを共有し、ご理解いただければ、という目的で制作したコンテンツです。
よって、本内容については、個人の体験をもとにしているため、全ての2型糖尿病患者さんにあてはまらない内容も含んでおります。また、1型糖尿病患者さんを想定したものではありません。
患者さんの体験や感情をストレートに表現した内容には、誤解を生む表現や不愉快と感じる表現もあるかと存じますが、あらかじめご了解の上、ご覧ください。