はいはい、わかりますわかります、みなまで言わずともわかりますよ。
「糖尿病のクセにタバコを吸うなんて、言語道断」
もちろん重々承知しておりますし、患者の自覚がないと言われたら
それまでかも知れませんね。
そりゃ煙草の害なんて上げればキリがないですし、嫌いな人なら
吸っている人のそばに近づくことでさえ、お断りでしょう。
嫌煙権という権利があるのも当然だと思います、
まぁ、喫煙権なんてことを叫んだら袋叩きだと思いますが。
これだけ、社会的にも健康的にも問題だらけで、
増税の尖峰としてしか存在価値のないタバコをなぜ吸うのか?
もうね「好きだから」としてしか言いようがありません、
飯食った後の一服の心地良さ、猛烈に脳みそを使い、上がったアドレナリンを
抑えるべくくゆらす煙、朝起きがけに吸い込むニコチンの刺激、
まぁ、ぜ〜〜〜んぶ不健康で、非効率で、大迷惑なのでしょう。
そして、それを現代では中毒と呼ぶのですね。
ましてや糖尿病という病を患い、それの改善をうたいながら
プカプカ煙を吐き出す私のサイトに何の説得力があるのか?
申し訳ないが、生活の全てを糖尿病に費やすことは無理です。
働いたり、食事をしたり、怠けたり、遊んだり、眠ったりと
割と忙しくしており、タバコ以外での不健康な行動も多々あるでしょう
そのなかで糖尿病に関しては
運動や食事制限といったオーソドックスな事しかしておりません。
まぁ、厳格な自己制限で糖尿病と戦っている人にとっては腹の立つ話でしょう。
そして、どんな病気を患っていても、喫煙者というのは
医者からも周りからもまず「タバコをやめなさい」と言われます。
いや、今や健康だとか病気なんてことは関係なく
吸わないことこそが「正しい」とされている社会になりました。
辞める人は賞賛され、吸い続ける人は隅に追いやられ、
街中で喫煙する事は困難を極め(いや、もうほとんど吸えませんね)。
それでも喫煙者が団結をして「吸わせろ!」などと声を上げないのは
やはり心のどこかで「迷惑をかけている」と思う部分があるからです。
路上喫煙、吸殻のポイ捨て、副流煙、様々な迷惑行為がタバコには派生します。
私自身もそうならないようかなり気をつけてはいますが、
知らぬところで他人に迷惑を及ぼしている事は自覚しております。
ですからほとんどの喫煙者がずいぶん離れた喫煙所へ出向き
ポイ捨てせぬようポケット灰皿を持ち、煙がかからぬよう
人のいない場所を選んで息を吐き出します。
現代の喫煙者はものすごく風の動きに敏感になっております。
そうです、タバコには一切の正義は無いのです。
嗜好品と言うにはあまりにも社会への弊害が多く、
今や吸う事自体が悪となりつつあります。
ですから離れた喫煙所へ行こうが、増税の槍玉にあがろうが、
吸える選択肢がある以上は、喫煙者は黙って従います。
もちろんマナー違反をする人には「タバコをやめろ」というべきでしょう。
しかし、禁煙=正義とする、現在の同調圧力が不気味に感じます。
まぁ、喫煙者が言っても意味は無いのですが、
タバコに限らず、世論が一方的な方向だけに流れやすく、
対する論調には蓋をするどころか、徹底的に叩く傾向が顕著にみえて
仕方がないのは私が喫煙者だからでしょうか?
社会論になってもしょうがないので、結論です。
私はタバコを好きという理由ひとつで吸っています。
当分やめないと思いますがやめるかもしれません。
糖尿病にとって悪いことも承知です。
タバコが原因で死ぬかもしれませんし、長らく死ねずに苦しむかもしれません。
あるいは長生きするのかもしれません。
なんにもわからない事にとらわれすぎるのは疲れます。
なるべく迷惑をかけないように吸いますが、ちょっとはかけるかもです、
その時はごめんなさい。
では一服してきます。
編集部より:
このコーナーは、2型糖尿病患者であるgonzuiさんが、ご自身の体験をもとに糖尿病の体験記をマンガで表現し、同じ2型患者さんと悩みを共有し、ご理解いただければ、という目的で制作したコンテンツです。
よって、本内容については、個人の体験をもとにしているため、全ての2型糖尿病患者さんにあてはまらない内容も含んでおります。また、1型糖尿病患者さんを想定したものではありません。
患者さんの体験や感情をストレートに表現した内容には、誤解を生む表現や不愉快と感じる表現もあるかと存じますが、あらかじめご了解の上、ご覧ください。