とまぁ、さすがに漫画で薬の解説をするのは無理があるようで、
中途半端になってしまったのでこちらで補足をさせていただきます。
糖尿病と診断されてしまったからには、悪化を防ぐためには
まずは経口薬療法を始めなければなりません。
軽い人は食事と運動だけもあるそうです。
もちろん糖尿病の進行具合が深刻になれば
いきなりインスリン療法や入院での治療などと言った
急を要する病状改善方法があるのですが、
幸いなことに私の場合は2種類の薬による経口薬療法で
様子を見ることになりました。
一般的に薬でのアプローチとして
機能の落ちた膵臓に対して効果を発揮する
「インスリン分泌促進薬」と
他の臓器や筋肉に作用し、糖の生成を抑えたり、吸収を抑える
「インスリン抵抗性改善薬」と
糖自体の分解を遅くし、食後血糖値の上昇を抑える
「食後高血糖改善薬」などがあります。
その他にも違ったアプローチの新薬などがありますが、
専門的になりすぎて、私もイマイチ理解できない部分が多いので
今回は割愛させていただきます。
さて、私は初め2種類の薬を処方されていました。
「インスリン分泌促進薬」の「アマリール」と
「インスリン抵抗性改善薬」の「メルビン」でした。
まずは「アマリール」ですが、これは一日二回朝と夕の食事前に
飲むのですが、幸いなことに私の場合膵臓の機能が
しっかりと残っていたおかげで、劇的に効きました。
いや、効きすぎてしまったと言った方が正解でしょう。
以前の漫画にも描きましたが、低血糖に悩まされるぐらい
腹が減るわ、寒気はするわ、冷や汗が出るわで
一日1錠に減らされ、それでも症状が出るので
結局数ヶ月で使用を停止することになりました。
そしてもう一つの薬「メルビン」ですが、こちらは一日3回食後に飲みます。
これは全く副作用が出現せず「アマリール」の印象が強すぎたせいで、
効いているのか効いてないのかさっぱり実感の湧かない薬です。
まぁ、数値的には改善しているので、しっかりと効いているのでしょう。
きちんと毎日飲むことを心がけました。
糖尿病初期というのはほとんど自覚症状のない厄介な病です。
たとえ出たとしても、糖尿病とは気づきにくいのも特徴です。
経口薬療法だけで過ごせているというのは、本当にラッキーと
思わなければいけないと思うようになりました。
普通に健康な人と何ら変わらない生活を送れるのですから。
しかし一旦合併症を引き起こしてしまうと
日常生活が困難になるばかりか、時には肉体の一部を失うことすらあります。
それだけ高血糖で血管を傷つけるというのは深刻な事態を招くのです。
ですから、しっかりとした食生活や運動、
投薬治療をおろそかにはできないのです。
いくら体調がよく快適な毎日を過ごしていても
自分は糖尿病なんだと自覚して生きていくことを忘れてはいけません。
編集部より:
このコーナーは、2型糖尿病患者であるgonzuiさんが、ご自身の体験をもとに糖尿病の体験記をマンガで表現し、同じ2型患者さんと悩みを共有し、ご理解いただければ、という目的で制作したコンテンツです。
よって、本内容については、個人の体験をもとにしているため、全ての2型糖尿病患者さんにあてはまらない内容も含んでおります。また、1型糖尿病患者さんを想定したものではありません。
患者さんの体験や感情をストレートに表現した内容には、誤解を生む表現や不愉快と感じる表現もあるかと存じますが、あらかじめご了解の上、ご覧ください。