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2013年10月01日
「糖尿病標準診療マニュアル」最新版 国立国際医療研究センター
糖尿病の継続的医療を促すことを目的とした「糖尿病標準診療マニュアル」第8版が策定され、10月1日よりインターネットでの公開が開始された。
国立国際医療研究センター病院は、糖尿病診療に関するエビデンスに立脚した一般診療所・クリニック向けの「糖尿病診療マニュアル」第8版を作成した。 同マニュアルは、厚生労働省の糖尿病戦略等研究事業「患者データベースに基づく糖尿病の新規合併症マーカーの探索と均てん化に関する研究―合併症予防と受診中断抑止の視点から」(研究代表者:野田光彦・国立国際医療研究センター糖尿病研究部長)の一環として作成された。臨床現場にいる医師にとって、参考となる「診療補助情報」として活用されることを想定している。 その特徴は、(1)ガイドラインを実用化するために、検査の頻度や選択薬剤の優先度を明記、(2)専門医・拠点病院への紹介の適応とタイミングを記載、(3)診療効果の確実性と安全性を重視、(4)インターネットでの一般公開、(5)約半年ごとの改訂など。 糖尿病合併症を予防するために、適切な治療・管理と自己管理の教育・支援を、生涯にわたり続けていくことが重要となる。そのために、かかりつけ医と糖尿病専門医が連携し、看護師や管理栄養士などが加わったチーム医療や地域連携パスを構成することで、病状に変化があった時でも適切に対処ができ、効果的な治療を継続できるようになる。 ガイドラインには、糖尿病の専門医でない医師でも糖尿病の診断と適切な治療ができるよう、医療現場での具体的な取り組み方法が記されている。患者自身も病気の状態や治療内容を理解でき、医師と共同で診療に取り組むことができるようになる。 「糖尿病標準診療マニュアル」(一般診療所・クリニック向け)では、「糖尿病治療のエッセンス」(日本糖尿病対策推進会議、2012年)、「糖尿病治療ガイド 2012-2013」(日本糖尿病学会、2013年)などとの併用が推奨されており、それらへの橋渡しを行うことを目的としている。
「糖尿病標準診療マニュアル」第8版
第7版(2013年4月発行)からの主な変更点 (1)作成班名改称
(2)本マニュアルの目的を別枠に新規記載
(3)スルホニル尿素薬
・低血糖予防のため、最大投与量を減量。
(4)DPP-4阻害薬
・スルホニル尿素薬と併用する際は、スルホニル尿素薬投与量を半減することを追記。
・発売順・併用認可薬数・処方可能期間などを考慮して処方例をビルダグリプチン・リナグリプチン・シタグリプチンに変更。
・シタグリプチンの最小量を減量(25mg錠に割線が入ったため)。
・併用認可薬の表をアップデート。
(5)糖尿病患者の治療の流れ図
・ステップ1に「血清クレアチニン 1.2mg/dL未満かつ80歳未満」の条件を付記。
国立国際医療研究センター 糖尿病情報センター 糖尿病情報サービス第7版(2013年4月発行)からの主な変更点 (1)作成班名改称
(2)本マニュアルの目的を別枠に新規記載
(3)スルホニル尿素薬
・低血糖予防のため、最大投与量を減量。
(4)DPP-4阻害薬
・スルホニル尿素薬と併用する際は、スルホニル尿素薬投与量を半減することを追記。
・発売順・併用認可薬数・処方可能期間などを考慮して処方例をビルダグリプチン・リナグリプチン・シタグリプチンに変更。
・シタグリプチンの最小量を減量(25mg錠に割線が入ったため)。
・併用認可薬の表をアップデート。
(5)糖尿病患者の治療の流れ図
・ステップ1に「血清クレアチニン 1.2mg/dL未満かつ80歳未満」の条件を付記。
国立国際医療研究センター 糖尿病研究部
[ Terahata ]
日本医療・健康情報研究所
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