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2011年12月01日
「高血糖が危ない!」 40歳を超えたら要注意 糖尿病の啓発活動
日本での糖尿病患者数は増加の一途をたどり、厚生労働省の国民健康・栄養調査によると、糖尿病が強く疑われる人は、2007年の調査で約890万人、糖尿病の可能性を否定できない人は約1320万人になり、糖尿病患者と予備群を合わせて、約2210万人にのぼる。
糖尿病予備群の時から動脈硬化は進んでおり、心筋梗塞や脳梗塞の発症リスクが高まっている可能性がある。また、インスリンを分泌する膵臓の機能は、予備群の時から低下しはじめており、一度低下した膵臓機能を取り戻すのは難しいといわれている。
ノボ ノルディスク ファーマが2011年9月に行った糖尿病予備群1200名を対象とした調査では、健康診断などで「血糖値が高め」、「糖尿病になりかけている」などの指摘を受けた方の4人に1人が「糖尿病と診断されたわけではないので大丈夫」と思ったと回答した。また、6割以上が「糖尿病の予備群の時から、心筋梗塞や脳梗塞につながる動脈硬化が進行する」(正解率35.8%)ことを知らず、半数以上が「糖尿病の人は心筋梗塞や脳梗塞を発症しやすい」(同43.8%)ことを知らないという実態があきらかになった。
そこで同社は、糖尿病や高血糖について正しい知識を普及し、糖尿病の発症・進展の予防を支援するために、糖尿病予備群をはじめ一般の方向けの小冊子「高血糖が危ない!」を作成した。冊子は同社のコーポレートサイトで公開されている。
高血糖が危ない!

冊子では、杉山選手の生い立ちから現在の生活までをマンガで紹介し、現在の主治医である丸山太郎・埼玉社会保険病院副院長の糖尿病についての解説も添えられてある。
杉山選手は23歳のときに1型糖尿病を発症した。1型糖尿病には、自己免疫反応の異常やウイルス感染により、膵臓のβ細胞を自分で攻撃してしまい、インスリンを出す機能を壊してしまうタイプ(自己免疫性)と原因不明のタイプ(特発性)の2つがある。いずれのタイプでも患者の膵臓はインスリンを分泌できなくなるので、生涯にわたってインスリン療法が必要となる。
現在ではインスリン製剤やインスリン療法が進歩しており、世界には1型糖尿病患者として血糖コントロールを続けながら、アスリートとして活躍する選手は少なくない。サッカー、野球、自転車レース、エアロビクス、インディカーレース、アメリカンフットボール、水泳、マラソン、ゴルフ、登山、マーシャルアーツなど、あらゆる分野のスポーツ・競技で多くの人が活躍している。
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