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2011年05月20日
野菜を食べる生活スタイル:心臓病・糖尿病・脳卒中のリスクを低下
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- 食事療法
野菜をよく食べる人では、食べない人に比べメタボリックシンドロームの有病率が36%低下するという研究を、米カリフォルニア州のロマリンダ大学の研究者が発表した。
メタボリックシンドロームは心臓病や2型糖尿病、脳卒中の原因となる。研究者は「野菜を食べることで、これらの病気の危険性を下げることができる」と強調している。
メタボリックシンドロームは心臓病や2型糖尿病、脳卒中の原因となる。研究者は「野菜を食べることで、これらの病気の危険性を下げることができる」と強調している。
米国をはじめ世界中で、肥満やメタボリックシンドロームの急増は社会問題になっている。これらはインスリン抵抗性を引き起こし、2型糖尿病の発症や進展につながる。
HDL(善玉)コレステロール
LDL(悪玉)コレステロールが増えすぎると動脈硬化が促されるが、HDLコレステロールには反対に動脈硬化を抑制する働きがあり善玉コレステロールといわれる。
動脈硬化を予防するために、HDLコレステロールを減らさないようにしながら、LDLコレステロールを減らすことが重要となる。
ただし、最近の研究では、肉をまったく食べないと善玉のHDLコレステロールが増えにくいので、適度な肉食は体に良いと考えられている。
HDLコレステロールを増やすために、栄養バランスの良い食事をする、禁煙、アルコールを控える、運動を習慣化することなどが勧められている。
Vegetarians may be at lower risk of heart disease, diabetes, and stroke(ロマリンダ大学 2011年4月13日)LDL(悪玉)コレステロールが増えすぎると動脈硬化が促されるが、HDLコレステロールには反対に動脈硬化を抑制する働きがあり善玉コレステロールといわれる。
動脈硬化を予防するために、HDLコレステロールを減らさないようにしながら、LDLコレステロールを減らすことが重要となる。
ただし、最近の研究では、肉をまったく食べないと善玉のHDLコレステロールが増えにくいので、適度な肉食は体に良いと考えられている。
HDLコレステロールを増やすために、栄養バランスの良い食事をする、禁煙、アルコールを控える、運動を習慣化することなどが勧められている。
Vegetarian Dietary Patterns Are Associated With a Lower Risk of Metabolic Syndrome
Diabetes Care May 2011 vol. 34 no. 5 1225-1227
[ Terahata ]
日本医療・健康情報研究所
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