尿糖チェックで糖尿病コントロール

2013年10月30日

研究の実施概要

研究名:
食後高血糖モニターとしての尿糖の有用性を検証する研究
目 的:
尿糖と血糖を同時に測定し、血糖と尿糖の相関性を確認し、自己管理に対して有用性があるかどうかを検証することを目的とする。
実施期間:
2013年5月〜9月
研究メンバー:
加藤内科クリニック/加藤光敏(医師)、加藤則子(管理栄養士)、金村(看護師)、森川(看護師)、酒井(看護師)、荒川(臨床検査技師)、斎藤(管理栄養士)、三浦(管理栄養士)、春日(管理栄養士)、中村(管理栄養士)
体験協力者:
6名(うち1名はデータ揃わず)
適格基準:
  • 2型糖尿病糖尿病で通院する患者・または境界型糖尿病例
  • 2型糖尿病糖尿病ではHbA1c6.5%〜6.8%(NGSP値)程度の方に協力していただく
  • 規定の条件下でCGM,尿糖測定、血糖自己測定ができる方
  • 経口薬を服用していない方(経口薬の効果を除外するため)
除外基準:
  • 医師から適格でないと判断があった患者
  • 同意を得られなかった場合
実施方法:
  • 体験協力者に1週間、検査機器を装着・使用してもらいモニタリング。連続した7日間のうち、1.CGMを装着している4日間(CGM装着期間)と2.CGMを装着していない間(CGM非装着期間)の2つの期間に分けて協力者の測定項目を変える。
    • CGM装着期間
      • 体験協力者は初日から4日間装着。加藤内科クリニックにおいて装着取り外しを行う。装着した日の夕食時から外すまでの毎食事に、食事記録(写真)、尿糖測定、血糖測定を行う。期間中は2回以上、食後に運動(ウォーキング30分など)を実施。
      • 食事記録:朝食、昼食、夕食、おやつも含め、食事記録と写真を撮影する。
      • 尿糖測定:朝食、昼食、夕食の食事直前と食事の約2時間後の尿糖測定をできるだけ行う。尿はコップに取り、尿試験紙と携帯型デジタル尿糖計で測定する。なお尿採取できないことがないように、水分をきちんと摂取する。
      • 血糖測定:CGMキャリブレーションのために、朝食前、昼食前、夕食前、就寝前の4回測定する。
      • 活動量計:朝起きてから、就寝まで装着(お風呂の時は外す)
    • CGM非装着期間
      • 食事記録:夕食時のみ、食事記録を写真に撮影する。
      • 尿糖測定:夕食の食事直前と食事の約2時間後の尿糖測定を行う。尿はコップに取り、尿試験紙と携帯型デジタル尿糖計で測定する。なお尿採取できないことがないように、水分をきちんと摂取する。
      • 血糖測定:夕食の約1時間後に測定を行い、食後高血糖を確認する。
      • 活動量計:朝起きてから、就寝するまでの間装着する(お風呂の時は外す)
  • 得られたデータを分析。日常生活の食事や運動で、血糖変動や尿糖検出にどのような影響を及ぼしているかを検証。また、被験者の使用感や生活習慣の改善に対するモニタリング効果などをヒアリングする。
使用機器:
  • 血糖測定器:メディセーフ フィット、メディセーフ フィット チップ(テルモ)
  • 穿刺器:メディセーフ ファインタッチ、メディセーフ 針(テルモ)
  • 尿糖試験紙:新ウリエースGa(テルモ)
  • 尿糖計:携帯型デジタル尿糖計(タニタ)
  • 活動量計:ライフコーダ(スズケン)
  • CGM(持続血糖測定器):メドトロニック iPro2(日本メドトロニック)
後 援:
テルモ株式会社、株式会社タニタ
企画協力:
糖尿病ネットワーク

※ヘモグロビンA1c(HbA1c)等の表記は記事の公開時期の値を表示しています。

Copyright ©1996-2024 soshinsha. 掲載記事・図表の無断転用を禁じます。
治療や療養についてかかりつけの医師や医療スタッフにご相談ください。

このページの
TOPへ ▲