尿糖チェックで糖尿病コントロール
2014年05月28日
第8回 症例検証 CASE 2 Bさんの場合
Bさんのプロフィール
(標準体重 60.7kg、体脂肪率 24.8%、推定脂肪量 17.0kg)
総コレステロール:184mg/dL
LDLコレステロール:112mg/dL
HDLコレステロール:44mg/dL
中性脂肪:140mg/dL
尿酸:4.4mg/dL
3日間の解析グラフ
Bさんの背景
42歳から高血圧、高脂血症と言われており、降圧薬を数種、高尿酸血症、高脂血症薬を服用、脂肪肝あり。6年前に定期健康診断でHbA1c6.4%を超え耐糖能異常があると指摘され、軽症糖尿病薬の治験に協力し、数値は改善。その後、都市部へ転勤し、高血圧等の内服治療は継続。健康診断でHbA1c7.9%が出たが主治医は積極的糖尿病治療を開始しないため、不安になり翌月当院(加藤内科クリニック)へ受診されました。
顔の血色がよく、見た目ぽっちゃり、という感じの方です。仕事はデスクワークで残業あり。夜遅く帰宅して夕食という、いわゆる"働き盛りのサラリーマン"に多い生活を長年続けていました。
現在独身で、軽度認知症のお母様と2人暮らし。火が危ないためお母様のためにIHコンロに替えたり、週末に一緒に買い物をするそうです。会社には社員食堂もありますが、同僚とのつきあいで中華料理店に行くことが多い日々。家では、ビール350ml缶1本、焼酎2杯程度の晩酌を週4〜5日。出張も多いそうです。治療を始めてから、夜の甘いものや晩酌は以前より控えるようになりましたが、完全には止められないそうです。ランチは社食のほうがいいのは重々承知しているけれど、やはり皆との生活を重視しているとのこと。
地方に勤務していたときは仕事で車移動が多く、一人暮らしができなくなったお母様を引き取ってからは、休日はあちこち車で連れて行ってあげているそうです。運動は昔から好きで、休みの日は月3回程度ゴルフ、冬はスキーへ行ったりと活動的。糖尿病治療をスタートしてからは、自転車で2つ先の駅まで行ったり、さらに徒歩で歩いたり、平日の歩数は平均約5千歩から8千歩以上に増えているそうです。
もくじ
※ヘモグロビンA1c(HbA1c)等の表記は記事の公開時期の値を表示しています。
Copyright ©1996-2024 soshinsha. 掲載記事・図表の無断転用を禁じます。
治療や療養についてかかりつけの医師や医療スタッフにご相談ください。