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2009年03月20日
新しい2型糖尿病治療薬 ヒトGLP-1アナログ製剤「リラグルチド」
ノボ ノルディスク ファーマは、ノボ ノルディスクが米国、欧州、日本で承認申請中のヒトGLP-1アナログ製剤「リラグルチド」を経口血糖降下薬に追加投与すると、他の経口血糖降下薬を追加投与した場合に比べ、より優れた血糖改善効果が得られることが欧米の第3相臨床試験で確かめられたと発表した。
リラグルチドは2型糖尿病治療用のヒトGLP-1アナログ製剤。血糖値が高い場合にのみインスリン分泌作用を促す作用がある。血糖改善効果に加え、低血糖が起こるリスクが低いことが特徴となる。また食欲抑制作用があり、他のほとんどの糖尿病治療薬は体重を増加させるが、リラグルチドは体重が減少することが報告されている。ノボ ノルディスクは、日本で2008年7月に承認申請を提出し
欧米において、26週の無作為化二重盲検比較試験である「LEAD 1」と「LEAD 2」を、2型糖尿病患者2000名以上を対象に実施。グリメピリド(SU薬)あるいはメトホルミンにリラグルチド、プラセボ、または対照実薬を追加した場合の効果を検討した。試験の成績について、英国糖尿病協会発行の医学誌「Diabetic Medicine」と米国糖尿病協会発行の医学誌「Diabetes Care」に掲載された。
LEAD 1では、SU薬(グリメピリド)にリラグルチドを追加投与する治療を行い、対照群であるロシグリタゾン(チアゾリジン薬)追加投与群に比べ、HbA1c値がより低下することを確かめたほか、平均2kg以上の体重増加の抑制を認め
LEAD 2では、メトホルミン(ビグアナイド薬)にリラグルチドを追加投与したところ、グリメピリドを追加した場合と同等のHbA1cの低下作用が得られたほか、体重の1.8kgから2.8kgの減少、収縮期血圧の低下といった結果を得た。また、リラグルチド投与群では重大な低血糖の発生がみられなかった。
このページの記事はノボ ノルディスク ファーマが2009年2月20日付で発表したプレスリリースをもとにしています。
[ Terahata ]
日本医療・健康情報研究所
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